CSRの意味を解説〜サスティナビリティやブランディングとの関係性

企業は収益だけでなく社会的な責任も求められる時代になりました。そして、それを企業側からアピールするのがCSRの掲示です。CSRが一体どういったことにつながっているのか基本的なことを解説します。

CSRとは一体何?

2021年後半は東京オリンピック以降、急激にSDGsについてメディアが活発に取り上げるようになってきました。それに伴ってCSRという言葉も会話の端にのぼる機会が増えてきているようです。

みなさん、何気なく使うこの「CSR」ですが、実際には具体的に何のことなのか知らずにこの言葉を使っている人も少なくありません。

「CSR」とは「Corporate Social Responsibility」の頭文字をとった略語です。[それぞれの訳は以下のとおりです。

  • Corporate= 企業、会社、組織
  • Social=社会、社会の、社会的な
  • Resposibility=責任

つまり「企業が持つ社会的な責任」という略になります。企業が自社の事業のなかでどれだけ社会全体に対して責任を負うのかということを企業が示すものがCSRということになります。

企業の社会的責任

企業の成り立ちについては様々な歴史的、地域的、そして資本的など様々な関係性のものとに成立してきました。20世紀以降は、「消費者を含め、企業に関係するすべての人々の利益を考慮した存在であるべき」といった哲学も存在します。

一方で企業は基本的に利益を求めなければいけません。そうしなければ関わる人の生活を維持できなくなります。社会貢献をしながら、収益をどのようにして確保していくのかというバランスの問題は企業社会が加速した現代において常に課題になってきました。

そして、その活動の影響力は企業が大きくなるほど、社会に与える影響は少なくありません。それは個人の比ではないといえます。そしてそのことに多くの人が関心を示す時代になってきました。以前は社会的責任などについて考えることもない経営者も多くいましたが、最近ではこれが転換期に入りつつあります。自社の関連する事業の中で積極的に社会貢献を考える企業が支持される傾向は強くなっています。

CSRが求められる背景

一方で実際に社会的な責任を無視したり軽視したりする企業はこの15年でかなり敬遠されるようになりました。この50年でそのムードはかなり変化したといえます。。公害といった企業発信の災害は当然ながら、偽装や汚職などは致命的なダメージになります。さらにはそこまでしなくても社内環境やサプライチェーンへの対応などに問題がある企業はそれを隠しますが、ほどなく発見されて社会的にきつめの制裁を受けることさえでてきました。

一方でペナルティだけでなく、よく社会に貢献している企業を消費者が支えていこうというムードもあります。

そうした中で先進国を中心に「企業理念」だけでなく「CSR」も重要視されるようになってきました。現代社会はみなインターネットで情報を摂取します。情報キャッチに敏感な少数の人が仕入れた情報を多数の人に伝えます。そういった人たちの多くはv自らが消費行動を行う場合にCSRをチェックしたりするようになったのです。

そのうえで自分の思想信条と一致した企業であれば積極的に消費活動に参加していくのです。この動きはアメリカやドイツなどで顕著になってきています。また日本でもそうした消費行動が生まれつつあります。

サスティナビリティ が押し上げられている

サスティナビリティ とは「持続性、継続性」という意味です。例えばある種の山菜は撮り尽くすと翌年以降は生えることがありません。そのため、一部を残します。発展途上国で生産される農作物が奴隷性に近い状況で生産されていたとします。その結果、貧困が進み、追い込まれた人々が反社会的な組織を形成して治安が悪くなるとします。その結果、その商品は生産されなくなります。

こうしたことをしっかりと考えるのがサスティナビリティ の基本です。基本的にインテリジェンスと理解が要求されます。水が欲しいから水を送るというものは果たして継続性があるのかといった複雑な連鎖について考えなければいけません。

そしてこの継続可能な状況を破壊する力も維持する力も企業は持ちます。そして、そこに貢献してほしいという期待が多くの人から寄せられているという現状があります。

日本ではサスティナビリティは今現在もそれほど意識されていません。そこには地理的な状況や政治的な状況、経済なども背景にあるので簡単に判断することはできません。ただし、こうしたことへの意識は今後加速度的に消費者の間でたかまります。

SDGsの普及は「サスティナビリティ 」への意識を企業へも要求してくるのは確実です。そして、CSRにはそれを踏まえて作り上げていかなければ社会的な期待を果たすことは難しいでしょう。

CSRの設定はトップダウンで

ではCSRを設定し、実行していくのはどうすればいいのでしょうか。そこに必要なのはしっかりと経営層がCSRに向き合い、設定し、企業を形作ることが重要なのです。

SDGsの取り組みと同様ですがCSRを絵に書いた餅にしてはいけません。そうしてしまうことでマイナスな効果を得ることになります。つまり企業としての評判を著しく低下させます。

CSRを企業理念とすり合わせて、しっかり設定すれば多くの信頼を今後勝ち得ていくことになります。こうしたことはつまりブランディングでもあるというわけです。そして何事も真摯に向き合うということが時代として求められているということを忘れないでください。

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