ECサイトを運営・運用するための費用についてしっかり考えよう

2020.05.22

ECサイトの構築に関する費用についての情報はインターネット上に溢れています。しかし、実際には、デザインや要件定義などによって、初期の構築に関わる費用には大きな幅があります。

もちろんECサイトを構築しないとECサイトを始めることはできません。それでもECサイトにとって重要なのは運営を継続させることです。会社で実際に大きな予算を組み、さまざまな機能を組み込んだとしても、運営をおろそかにすれば売上げは伸びず、結果には繋がりません。

ここではECサイトの運営・運用の視点から費用を考え、それについて解説していきます。

ECサイト構築の次は運営

ECサイトの構築に関わる費用は、作りたいイメージによって大きな開きが出てきます。

構築方法を選択する場合、もしASPを利用するのであれば安価で抑えられます。たとえばBASEのように無料のものもあります。ただし、この部分も選択するASPカートによります。カラーミーショップやShopifyのような3000円程度からのものもあります。ebismartやfutureshopなどカスタム性も高い場合は価格もさらに上がってきます。

デザインの自由度を求め、カスタマイズもしやすいとオープンソースやパッケージ、さらにはフルスクラッチなどで大掛かりに組めば開発に関わる費用は膨らんでいきます。オープンソースパッケージのEC-Cubeなどは利用自体は無料ですが、専門知識が必要になるため、構築はまた話が変わってきます。構築も自社内では済まなくなりWEBの開発会社を活用することになってきます。そうなれば当然、かかってくる費用は変わります。

このようにまず、制作を自社でやるのか外部に依頼して外注するのかなどでも金額は変わってきます。

その結果、構築に関わる費用の幅は無料から数千万円レベルまでと大きくなるというわけです。そして、どの方法で導入する場合もメリットとデメリットがあります。

外部への依頼も「ここまでならこれくらい」といった相場感になるので、ある程度の規模でECサイトを作りたいと考えているのであれば、実際に数社に見積もりを取って確認したうえで検討してみるのが現実的です。そのうえで、金額だけでなく「どういった視点で完成モデルを考え、開発に取組んでくれるのか」などを考慮して依頼するべきです。それぞれの制作会社によって得意不得意があり、抱えるリソースも違うからです。

そうした要素もしっかりと考慮し様々な材料を比較して選定してください。単純に費用だけの問題で決めてしまうと「安物買いの銭失い」になってしまうこともあります。

構築についてはASPなどの記事でも解説しています。ぜひ参考にお読みください。

【参考】ECサイトのASP〜いろいろあるけど、企業向けならどう選ぶ?

【参考】ECサイトの作り方は運営も意識しよう

構築は見えやすく運営は見え難い

構築の予算はこうして考えるとある意味で見えやすく、組みやすいといえます。しかし、構築だけで費用についての考察を終えてはいけません。

構築が終わると、運営を継続し管理していかなければいけません。最初から販売したいものに商品力があれば、作りおえてしまえば売上げはどんどんあがるかもしれません。そういった可能性も無いとは言い切れずわずかにはありますが、ほぼないと思っていた方がいいでしょう。

現在はネットショップを持つことは当たり前になってきました。これはどういった人材であっても駆り出されやすくなっているという状況だけでなく、次々とライバルが登場してくるということも意味しています。しっかりと管理することがECサイトに関わる事業成功にはかかせません。

構築はある意味、派手です。決定した意思をサイトに実際に反映させていく作業なので、達成感もあり、ゴールも決められています。実際には、新たな機能を追加したり、外部の機能と連携するなどでショップを充実させていくため、ECサイトは構築を続けていくことで発展していきます。それでもデザインの要素など初期の段階で作り上げ、ローンチさせる感覚は別格です。

それに比べて運営は地味な作業も多く、ある意味ではユーザーとのすりあわせを求められる部分も多くあります。つまり、すべてが思い通りではありません。集客のためのコンテンツを少しずつ作っていくなど積み重ねを繰り返すことになり、ゴールのない作業も少なくありません。運営・運用でのゴールは日々更新されていくので、止めることはできず、終わりのない作業だからです。またこうした作業の中にはすぐには結果につながらないものも少なくありません。

ホームページ制作の中でも、ECサイトは様々な要因で大きくリニューアルを求められることも少なくありません。そうした場面では、いかにリニューアル時によりよいサイトにできるかも日々の運営による積み重ねが担っています。

運営時に実際に起きた事例の内容をしっかりと咀嚼して反映していくことで、効率的に運営でき、ユーザーにとっても快適なユーザビリティの高いサイトを目指すことができます。

そして、そうした運営・運用を積み重ねていくことについても費用が発生するということもポイントとして押さえておく必要があります。これは、なにもASPやサーバーレンタルなどの費用だけではありません。

運営については以下の記事にまとめ、各記事にもリンクしています。もしまだお読みなければぜひこちらも事前にお読みいただくとこの先の内容をより理解しやすくなると思います。

【参考】ECサイトの運営〜業務担当者は何から始める?

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運営の費用に組み込まれるもの

ECサイトに関わる運営・運用の費用として関わるものはざっと挙げていくと以下のような項目の一覧になります。これはかなりざっくりとした分類です。

  • ASPやクラウドEC、サーバーなど、インターネットに関わる月額費用
  • 更新など技術的な管理に関わる費用
  • 問合せ対応などサービスに関わる費用
  • 配送など販売に関わる実務的な費用
  • 事務所や作業場、機材などの固定費

主にこうしたものがランニングコストとして発生します。取り扱う商材によっても費用のバランスは変わりますが、ざっくりとイメージしておくとよいでしょう。

また、こうした費用には維持費として絶対的に削ることができないものもあります。

全体的なことでいえば、それぞれの企業の実状や、すでにもっている設備などのシステムなども含めて考えて、どこにどの程度の重心をおくかで加えていく予算感も変わってきます。

インターネットに関わる費用

ECサイトの構築について考えた場合には、この項目に関してかかる費用については理解が早いと思います。

まず、どういった形態でECサイトを構築したかで、この項目の金額は変わります。ASPで開設したのであれば、数千円ほどの月額利用料だけで済むケースもあります。この他にドメインを取得している、サーバーの利用料などもここのカテゴリーに関わる金額に入ります。こうした料金はふくれることの少ない費用といえます。

もし売上げに対して手数料が発生するサービスを利用している場合はもちろん手数料は別途で計算しておくとよいでしょう。伸び率を計測していくことで、どのタイミングでリニューアルに着手すべきかといった「わかりやすい判断材料」にもなります。

こうした費用は実際の店舗における家賃のようなものといえます。

手数料などは、ショッピングモールへ実際に出店した場合に売上げに対して取り決めしたパーセンテージを家賃として収める契約とよく似ています。

実際に店舗を借りた場合、物件の取得や家賃などの費用は広さや立地の良さなどに影響を受けます。そうした面で比較するとECサイトは全体的には比較的安価といえます。

技術的な管理に関わる費用

ECサイトの運営は実際の店舗運営と似ているところがありますが、大きな違いがあるとすると、この項目に関する費用かもしれません。

これはシステムのアップグレードやメンテナンス、セキュリティ対策などに関わる、いわゆる保守に関する費用です。そして、この項目に関わる費用もどのような形式でそのサイトを構築したのか、その種類によって大まかには大きく変わります。

この費用はASPであればそれほど膨らまないことが多いです。これがパッケージやフルスクラッチで作られたECサイトであれば、その費用はアップデートが発生する度に必要になるので、大きくなることになります。

また更新などの手間だけでなく、専門的な知識も必要になってきます。時間的な問題だけでなく、人的なリソースに対して費用が発生します。セキュリティについての対策も実施し、それについても常にアップデートが必要になります。

サービスに関わる費用

実際に対顧客でのやり取りによって発生する費用です。この項目に関する費用は主に人件費ですが、簡単に削るとファン層を形成しにくくなるかもしれません。大量に販売して利益を生むというビジネスモデルであれば、こうしたポイントをしっかりとフォローしうまくシステムで補って、工数を減らすことが重要になってきます。

オンラインショップであっても実際のお客さんがビジネスの相手です。そのため、サポートなどの業務が必ず発生します。商品や受注形態などによって、ここに関わる費用は変わってきます。

サイトを集客に利用し、注文窓口へ電話をしてもらうなど、実業務にコンバージョンを求める形態であれば、ECサイトの運営費用として考慮する必要がないという企業もあるかもしれません。

実務的な費用

発送や梱包などロジスティックに関わる費用です。

サービスに関わる費用も同様ですが、どこまでがオンライン上で完結が可能かといったことが影響してきます。例えば情報教材であれば、販売後の実務作業は自動化ができます。

実際の商品を販売している場合はなんらかの手段が必要になります。つまり梱包して発送するという作業は必ず発生し、これをしなければ売上になりません。長期の在庫が可能な商品であれば、倉庫などと連動した支援サービスを利用する方法もあります。

受注が増えてくると梱包などの作業は膨大になっていきます。また包材や、作業に関わる人件費も発生します。

店舗で直販している商品をメインに取り扱っている場合は、イメージがつき難い項目かもしれません。これと同様に新たにECで事業を立ち上げようという新興の企業でもサイトの構築やマーケティングばかりに目を奪われると、ここで足元を掬われることになります。そして、物販でのECにおいて売上げを伸ばすためにはロジスティックの円滑な運営は肝です。

固定費

事務所や作業場の家賃などの固定費は、最初は驚くほど少なく済みます。

ただし、いくらサイトの規模が大きくなっても自分たちだけでやっていこうとなると驚くほど固定費が膨らむ可能性も秘めています。この固定費は実店舗でいえば、バックヤードといえます。バックヤードの規模は実際の店舗でも軽視されがちですが、売上げをあげるためには重要です。

コンテンツに関わる費用

SEO的な施策でのコンテンツ作成やネット連動型広告、宣伝用のSNS運用など、集客に対するアプローチも必要になってきます。集客は売上を伸ばしていくためには絶対に必要な作業です。また作業の裏には費用が存在します。

もし、この項目を実店舗に置き換えるなら、清掃、模様替えや棚の入れ替え、防犯対策、ポップの変更など、設備管理に関わる業務といえます。快適に利用でき、そのうえでアピールできる最適なECサイトづくりのための費用です。

また、時には宣伝をすることもあるかもしれません。実際に販売促進を行うことも実店舗ではありますが、ECサイトではコンテンツがその役割を担います。

この領域はWEBマーケティングやそれを内包するデジタルマーケティングとして発展してきています。そのためECサイトについての専門的な部分も求められます。

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伸びれば増える運営の費用

売上げが伸びていくことで運営の費用も増加していきます。

なぜなら管理面で必要なことも増えていきますし、売上げが増えるということは発送数が増えてくるということでもあるからです。そのため、その分の作業も増えていくからです。

もちろんダウンロードするだけのものを販売しているのであれば、売上げに比例して伸びる費用はあまりありません。しかし、そうした商品であれば、売上げを伸ばすための集客に対して費用が発生してくる可能性があります。

どちらにしても運営に対する費用を無くすことは困難です。ただし、システム的な部分で工数を減らす工夫などは可能です。こうしたことは内情によっても変わってくるので「こうすれば正解!」というものはありません。

もちろん、一定の正解らしきものはあるかもしれませんが、なにかの定型に当てはめて考えるのは危険です。実際にこうした定型化された効率化は現場の意見を取り入れない場合に発生しがちですが、必ず、その時の現状をしっかりと分析して手段を講じることが重要です。慎重に実施してください。

もちろんこうしたコストを理解し、把握しながら価格も決定しておくことは非常に重要なことです。それがベースになっていれば運営にしっかり取組み、売上げが伸び流ことで設備投資も可能になります。会社の事業規模自体も大きくすることができるでしょう。

サイトをリニューアルしてステップアップしようとなればそこにもコストが必要になってきます。「ECサイトの耐用年数は5年」という意見もあり、実際に減価償却は5年とされています。こうしたことも含めてコストは計算しておく必要があります。

効率的に運営へ予算を組んで

販売に関わる作業については他部門などと共有することも可能です。ECサイトでの受注がうまく回るように会社内でうまくシステムを組むことで、さまざまな費用については、既存の部門と共有しながら、ブラッシュアップしていくことで、他部門のIT化などを進めるきっかけになるかもしれません。

そのうえでどうしても必要になってくるのは、管理に関わる費用です。たとえば、適当な人材を担当者にあてがってもなかなかこなせない量の業務が待っています。また作業的なものだけでなく、知識的なものも必要です。

例えば、新商品があれば、掲載用の写真撮影から始まり、説明文の入力などのコンテンツをつくりページにしていきます。受注があれば、それにも対応します。これがまず基本的な運営時の日常となりますが、そこに加えて、閲覧者の分析や広告運用なども行ない、アップデートなどにも対応していくとなると、日常業務だけの業務知識だけでは足りない専門的な知識が必要になってきます。

もし、そうした人材を育成しようとしても、そもそもそれ専門の人ではない人が教える時点で無理があります。また、専門知識や技術もない状態で進むということで時間も必要になっていきます。こうした業務は実務中心の企業ですと、いつもPCの前に座っているだけなのでなかなか理解が進まず、予算や人材をあてがいずらい状況になりやすい事例も散見されます。

初期に予算を組んでもすぐには結果がでにくいこともECサイトではよくあります。認知が進み、利用者が増えるまでにタイムラグがあるので、そレまでの間はオンライン広告などをうまく利用して集客をしないかぎり、誰も閲覧者がこないなんてこともありえます。そうした状況から好転していくためにも日々の運営で工夫を重ねる必要があります。

ECの専門家と取り組む

そのために効率のよいやり方は、ECサイトの専門チームを組むことです。このチームは必ずしも、社内のメンバーだけで構成する必要はありません。チームには企業の内情を理解しながら専門性をもって構成することがより継続して運用しその効果を高めるには重要です。そのため、パートナーにはともにサイトの構築を進められる運営並走のできるECサイト運営会社を選択することが重要です。さまざまなことを相談し、いろいろな提案を受けながらECサイト自体を強くしていきます。

どこに問題があるのかはそれぞれの企業により違います。企業の実状を理解して対応するチームを、専門の集団と組むことで集客力アップを計り、コンバージョンを向上させ、ブランディングを強化するECサイト作りを目指したほうが、自社内で育成を進めるよりも、短期的にも長期的にも効果的です。

また、出費の面でも自社内だけで成し遂げようとするよりも、高い効果を期待でき、場合によってはより経済的な可能性さえあります。

商品に関わる専門性とECに関わる専門性が連動してサイトを運営できれば、そのECサイトのブランド力は高くなっていきます。もし伸び悩んでいるのであれば、リニューアルなどサイトの派手な構築だけに目を向けるのではなく、運営・運用面も一緒に見直してみてはいかがでしょうか。

株式会社かいなではブランディングを中心において、ECサイトの構築から運営・運用のサポート、また業務のデジタル化によるDX推進を行うことで、さらに効率化して企業のポテンシャルを高め、売上を伸ばすためのサポートを行っています。

制作会社の枠を超え、マーケティング視点を取り入れたECサイトでブランディングを進めていきましょう。

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