お問い合わせ

かいなのブランディングが、かたちを与えて育てるところまでを含む理由

ロゴを作りたい、サイトを新しくしたい。ブランディングのご相談は、たいていこのかたちで届きます。

ただ、お話を伺っていくと、ほしいのは成果物そのものではないことが多いです。社内で言っていることがそろわず、外に出す言葉が決まらない。そこで手が止まっています。

一般に、ブランディングは想いをかたちにする仕事だと語られます。かいなは少し違う見方をしています。かたちを与えたあと、社内の誰かがそれを毎日の判断に使える状態にするまでが、ブランディングです。

「かたちがない」と言われるとき、実際に足りていないもの

ご依頼の対象は、企業、商品、サービス、ときには採用と幅があります。共通しているのは、まだ「かたち」がないことです。

相談の入口はツールでも、止まっているのは決定

パンフレットがない、商品名が決まらない、サイトが古い。入口はいつもツールの話です。

ところが打ち合わせを始めると、ツールを作れない理由のほうが先に出てきます。誰に向けて何を言い切るかが、社内で決まっていないという話です。

かいなが最初にやるのは、制作物の仕様を固めることではありません。言うことと、あえて言わないことを一緒に決める作業からです。

ご相談の時点は、たいてい「素材」の状態

かたちがない、という状態は具体的には次のようなものです。

  • 企業。事業内容や理念は決まっていて事業も動いているが、会社を伝えるためのロゴやサイト、資料がない
  • 商品。売りたいものは開発済みだが、商品名やパッケージ、告知するためのものがない
  • サービス。始めたい想いも運営フローもあるが、クリエイティブに関する部分はこれから

どれも素材としては十分にあります。その良さを理解して、伝えるべき相手に届く「かたち」を考えるところが、かいなのブランディングの出発点です。

かたちは、社外に見せるためだけのものではない

ロゴや一行のメッセージは、外向けの飾りだと思われがちです。実際にいちばん使うのは社内です。

新しい商品を扱うかどうか、写真をどのトーンで撮るか、どの仕事を断るか。かたちが決まっていると、この判断が速くなります。

逆に言えば、社内の判断に使われないかたちは、納品された日がいちばん新しい状態になり、そこから古びていきます。

かたちをあたえて、いのちをふきこみ、なづけてそだてる

かいながブランディングで変えていない三つの段取りです。順番にも理由があります。

かたちをあたえて、の段階では幅を持たせて出す

最初に出すのは、ロゴの案であったり、一行のコミュニケーションメッセージであったり、キャラクターであったりします。

ここで一案に絞り込みすぎないようにしています。かいなだけで考えたかたちは偏りますし、お客様の元々の想いから少しずれていることもあるからです。

幅を持たせて出すのは、選んでもらうためではありません。どこに違和感があるかを言葉にしてもらうためです。

いのちをふきこみ、は違和感を戻してもらう時間

出来上がってきたものに、お客様の側から自由に意見を足してもらう。それを受け取って、かいながまた仕上げ直す。

この往復を何度か重ねたものだけが、受け入れられる形でありながら、他にはない個性を持ちます。片側だけで作ったものは、どちらかが欠けます。

大きなエージェンシーのように決まった型に当てはめず、毎回の対話からその会社だけの課題を見つける。かいなが全領域で変えていない仕事の仕方は、ここに現れます。

なづけてそだてる、を自分たちの売り場で毎日やっている

かいなは支援会社であると同時に、自社ECを4サイト運営しています。そのうちの一つは「めんどくさいを否定しない」という考え方で日用品を束ねた売り場です。

この一行があると、仕入れの検討で毎回同じ問いが立ちます。これはうちが扱うものか、便利なだけで終わっていないか、という問いです。

猫の家具を扱う売り場では、レビューが一件つく日の嬉しさが、次に撮る写真の方向を決めます。ブランドは、こういう小さな判断の積み重ねで育っていきます。

かいながブランディングをすすめない場合

ご相談をいただいても、いまは着手しないほうがいいと申し上げることがあります。三つ挙げます。

決める人が打ち合わせに出てこない

担当者だけが窓口になり、社長や事業責任者が対話の場に一度も出てこない体制では、かたちが決まりません。

持ち帰って社内調整、を繰り返すうちに、角の取れた無難な案だけが残ります。それは他社と入れ替えても成立するかたちです。

この場合は、まず決める人が同席できる日程を確保するところからお願いしています。予算より先に、決める場を確保できるかどうかを見ています。

いま足りないのがかたちではなく、売り場のとき

認知はあるのに買われていないECの場合、原因はブランドの表現ではなく、探せない売り場にあることがあります。

商品点数が多く、目当てのものにたどり着けないまま帰られているなら、先に選ぶ体験のほうを直したほうが早く返ってきます。

読みもののサイトとECが分かれていて、共感した人が買う前に離れているなら、ブランドサイトとECの統合が先です。順番を間違えると、良いかたちが働く場所がありません。

成果物の納品だけを求めている

ロゴ一式を何案、いつまでに、という条件だけが先にあるご依頼は、正直に申し上げてかいなには向きません。

対話の回数を削って作ったものは、社内の判断に使われないまま置かれます。育てる工程が抜けるからです。

制作会社としてかたちだけをお渡しすることはできますが、それならもっと安く早い相手がいます。そう申し上げることもあります。

会社の規模ではなく、何で判断するか

ブランディングは大企業だけのものではありません。ただ、いま始めるかどうかは条件で分かれます。

お客様の迷いが「どれを買うか」なら、順番を入れ替える

お客様が迷っているのが、この会社を信じてよいかどうかなら、ブランディングが効きます。語る言葉と見た目を先に決める価値があります。

迷っているのが、たくさんある中のどれを買うかなら、話は別です。必要なのは絞り込みや比較の仕組みで、世界観の整理ではありません。

問い合わせやレビューの文面を十件ほど並べると、どちらの迷いが多いかはすぐ分かります。そこで順番を決めてください。

育てる人が決まっていないなら、作る量を減らす

公開後に写真を撮り、文章を足し、季節ごとに見せ方を変える。この担当が社内に決まっていないなら、作るものを増やしても回りません。

かいなが自社に撮影スタジオを持っているのは、新商品や季節ごとに撮り続けないとトーンが揃わないと分かっているからです。

担当が決まっていない段階では、ロゴと一行のメッセージ、更新しやすい最小のサイトまでにとどめ、育つ手応えが出てから広げる進め方をおすすめしています。

費用が変わるのは、決める場の回数と更新の範囲

かいなは料金表を出していません。同じ「ブランディング」でも、やることが会社ごとに違うためです。

金額を動かすのは、対話と検証にどれだけ回数をかけるか、そして公開後の更新をどこまで一緒に担うかの二つです。制作物の点数ではありません。

ご予算の枠を先に伺えれば、その枠の中で何を捨てて何を残すかを一緒に決められます。ブランディングの進め方は、そこから組み立てます。

かいなのブランディングについて、お気軽にご相談ください

新しい命が生まれて、その子になづけて、愛情をこめて育てていくように。かいながブランディングをそう捉えているのは、作った時点では何も始まっていないからです。

ご相談の入口は、ロゴでもサイトでも商品名でもかまいません。掘っていくと、お客様の顔が見えていないという話に行き着くことがよくあります。その場合は、見え方を整える前に、誰に何を言うかを決め直すところからお付き合いします。

かいなは自分たちでもECを運営し、自分たちの商品にも名前をつけて育てています。会社の規模に関係なく、必要としてくださる方に向けた仕事です。30分の無料相談から、お気軽にご相談ください。