ECサイトのハウツー本をネットショップ運営に役立てよう

2020.06.15

何かに行き詰まった時、誰かの言葉が道を切り開いてくれることは少なくありません。ECサイトの運営についても同じです。その中でも本は手っ取り早く、先人の経験が言葉になって詰まっています。しかし、様々なケースがあるECサイトの中では、そのまま参考にするのもリスクがあります。ここでは、ECについてのハウツー本を参考にする読書法を解説します。

複数の本で語られる共通点がポイント

これからECサイトの勉強をしようと考えた場合、もし担当の人が読書好きなら、教科書として使う情報ソースに「書籍」を選ぶでしょう。実際にECに関わるような書籍はAmazonで検索すると3000タイトルあります。

全部読むのは時間的にも難しく、選び方や読み方によっては実際に読破した本がすべて参考にはならない可能性だってあります。そうなると選書には慎重にならざるを得ないでしょう。またタイトルも「売れるEC!」や「これからのネットビジネスのノウハウ」など似たようなものが並んでいます。

そうしたことをいろいろと考えるとどうしても腰が重くなってしまいます。しかし、それでも、運営や運用に関しては行き詰まることも多く、どうしても誰かの経験や知識を頼りにしたいと考えてもおかしなことではありません。

こうした場合、とりあえず自分自身の興味を引く書籍を手に取ってみてとりあえず3冊程度読んでみましょう。必ずしも一語一句しっかりと読む必要はありません。目次をざっと頭に入れたら、あとは前から順番に読んでいきます。興味のないところは流し読みでもかまいません。

こうした読み方をしている時、同一ジャンルの本を読んでいると共通点が見えてくることがあります。

ハウツー本は基本的にいろいろな視点でその筆者の経験などがある意味では独断で語られます。そのため、ECサイトについてのハウツーであっても、特定のケースでは当てはまらないことも多くあります。参考にはなったとしても、商品によっては残念ながらすべてがそのまま当てはまるというものではありません。もしかしたら、個別のケースで直接的な回答となるような言葉を探しているかもしれませんが、そううまくはいかないものです。

しかし、共通して大事なことというのは同じテーマで複数の書籍を読んでみると見えてくるものがあるはずです。だいたい3冊程度がわかる目安です。もちろん、ある一冊の本の中で紹介していることについて興味があれば掘り下げてみるのも良いことです。しかし、どこにでも出てくることというのは、もっとも重要な肝心要の部分といえます。

EC運営について多くの本が語るのは集客の重要性

ECの運営についての書籍を数冊、すでに読んでみた方は共通して集客をすすめていたり、重要性について、あるいは“こうすれば集客できる”というように書かれていることに気がついたはずです。

サイトにどれだけセッションがつくかは、ネットショップに限らず、すべてのWEBページにとって重要なことと言えますが、多くの人に見てもらうことで販売機会が増えるEC事業にとっては、多くの人に閲覧されるサイトにすることは、人通りの多い目立つ場所に店舗を作ることと同じくらい商売を左右します。

結局のところ、たくさんの著者がいろんな言い方をされていますが、集客に関わるHOWTO本がより多いのも事実です。書籍によっては「SEO対策」や「セッションを稼ぐ」などいろいろな表現をされていますが、結局は集客をどう伸ばすかということにつきます。

それだけ、集客は多くのECサイト運営者がつまづいてきたポイントでもあり、成功のカギを握る大きな要素を占めているということがいえます。集客自体は大きなテーマではありますが、どういったアプローチが集客に繋がるかは特効薬的な法則はまだありません。もしあったとしたら、皆が一様にその方法を用いるようになることで、形骸化してしまうでしょう。実際には複数の本を読んでみて、その本ではどういった戦略を、どういった商材に対してつかっているかを見てみるとよいでしょう。

もちろん、個別の問題について説明していることもあります。例えば、「カゴ落ちをどう減らすか」とか「客単価をあげる」などの項目です。こうしたことより具体的なことで実際に悩んでいる場合は、そのトピックをテーマにしたいくつかの書籍を読んでみてください。やはり、それぞれのケーススタディによって対策は変わってきますので、単純に一つの解答を妄信することは危険な場合があるからです。一つの考え方として客観的に受け止めてみる必要があります。

ECにあるといいマーケティングやブランディングについての知識

集客にはネットでの広告などの運用やSNSの利用などさらに踏み込んだトピックを扱う書籍もあります。テクニック的なことはいくつかの書籍から学習してテスト的に試してみると良いかもしれません。

またECといっても商業、つまりビジネスの範疇にあります。あまりECということにこだわらず、ビジネスという視点で、もう少し大きな視点で考えてみることも重要です。

商業については、長い期間基本的なことが研究されています。アダム・スミスやドラッガーなど、急にトレンドになる商業思想家などの著書や孫子などが脚光を浴びることもあります。そうしたものは雑学的にも面白いものも多くありますが、折角であれば、もう少し近くにある役立つ知識を深めたいものです。

そのうえでマーケティング、さらにはブランディングの手法について基礎的に学んでみることで、ECサイトに販売以外の視点や役割の重要性について気づくことができるかもしれません。ブランディングはテクニック的に展開するのは難しい側面もありますが、ECサイト運営との相性はよく、実践していくことで返ってくるものは集客も含め小さくありません。

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