ECサイトで使うアイコンは著作権フリー素材も可〜素材集4選
2020.07.06
サイトを制作するといろんなアイコンが必要になってきます。それはECサイトでも例外ではありません。ECサイトのアイコンは適材適所で選択し、場合によっては素材サイトからのダウンロードでもかまいません。
またファビコンなど独自に制作するほうがよいものもあります。ここでは、アイコンについての解説と素材集を紹介します。
CONTENS
アイコンにも著作権フリー素材を提供するサイトがある
アイコンは著作権フリーで商用での利用もできる素材を提供しているウェブサービスがあります。これは写真やイラストなどと同様です。
アイコンを一個ずつ作るとどうしても手間もかかり、外注するにしても予算に影響してきますので、こうしたフリーで利用できるサイトから手軽にダウンロードして利用できれば便利です。
ECサイトでは、カートやセール品を知らせるアイコン、ちょっとしたボタン、お問い合わせ用の手紙のアイコン、「人気1位」を示すアイコンなど、意外にアイコンを使う場面があります。もちろん使わなくてもなんとか表現はできるかもしれませんが、あまりお粗末にしていると安っぽくみえるだけでなく、利用者に不安を与えることさえあります。
一方でアイコンについては、どういった文化的背景を持った人でも言語に頼らず認識できるピクトグラムなども浸透しています。こうしたセンスを自身のサイト内で利用しないのはもったいないことです。
そして、何事もオリジナリティは重要なことではありますが、共通認識を持つためのアイコンは、誰でもすぐに理解できるようにむしろありふれたもののほうがよいともいえます。
もちろん著作権の入っているものは勝手に使うことはできませんので、そうしたものは避けなければいけません。しかし、例えば、買い物カゴのマークに凝ってデザインしてみたところで、それが何を意味するか理解されなければ全く意味がありません。
多くの画像提供サイトは登録するだけで無料で利用できます。ダウンロードするだけといっても、意外に素材選びは時間がかかりますが、サイトのイメージに合わせて適切なものを選択できるよういくつかのサイトを探索してみるとよいでしょう。
なかにはダウンロード時にpngやaiなどフォーマットを選択することができ、illustratorなどで加工を前提にしてデータを入手できるようにしているサイトもあります。
以下にいくつか代表的な素材集のあるサイトを紹介します。なおこうしたサイトで入手したアイコンを二次利用して新たに販売したり、自身で著作権を登録する等の行為はそのサイトや利用している他のユーザーにも大きな影響を与えかねず、サービスの根幹をゆるがすことになります。絶対にやめましょう。
また、無料だからといって正体のわからないサイトの素材を利用するのも思いがけないトラブルの原因になることがあります。出所のわからないものの利用はセキュリティ的に考えてもリスクがあるので利用は控えましょう。利用規約も事前に読んで必ず確認してください。
ECに特化した「EC Design」
サイト名からして、ECに特化しているということがわかります。主にEC、ネットショップ用によく使われるであろうと思われるアイコンを集めて無料で提供しているのがこの「EC Design」です。
Topeconherosというデザイナーのプロジェクトによる無料提供サイトの一角にこのEC Designがあります。関連する他のカテゴリーのページでもアイコンとして利用可能な素材が提供されています。
恐らくもっとも有名な無料素材提供サイト 「イラストAC」
イラストACは写真を中心とした画像の素材を登録者へ無料で提供するフォトACのイラスト版です。問題は、利用者が多いのでよく他のサイトと被ることですが、誰でもわかるようにするための一般的なアイコンに利用するのであればあまり問題にはならないかも知れません。
ここで提供されている素材の多くはアイコンというよりもイラストです。WEBのアイコンとして使用する場合はアイコン向けのものを吟味する必要があります。
デザイナー御用達の「いらすとや」
制作者がネタに困るとのぞくサイトの一つになっているのがこの「いらすとや」です。こちらもアイコンというよりは、まさにイラスト集です。動物をつかったものなど、ポップなテイストのものが多く集められています。
姉妹サイトに「いらすとん」があります。季節やビジネスなど目的や用途に合わせてしっかり分類されているので、比較的素材を探しやすいサイトで、それも人気の理由といえるかもしれません。個人で運営していたため、最近、サイト運営者のイラストレーターの方が新素材を追加するのは困難として発表し、話題になりました。
編集を前提に提供される「ベクタークラブ」
ベクタークラブは画像加工ソフトでの編集を前提に素材を提供しているサイトです。細かく描かれているものも多く、そのままアイコンに利用すると少し情報過多かもしれませんが、提供されているイラストの精度は高いです。オリジナルロゴ制作の参考になる「Logo Club」も運営しています。
ファビコンや大切なところはオリジナルを使おう
無料の素材集ははっきりいって便利です。しかし、どうしてもそうした素材集を使ってはいけないところがあります。
それは「ファビコン」と呼ばれるアイコンです。ファビコンはFavorite Iconの略で、ブックマーク登録した時に表示されるアイコンです。最近ではサイトを表示している時にタブの左側に表示されます。
ここは、会社のロゴなど、わかりやすく、かつ特徴的なものを必ず用意しましょう。これはある意味、サイトの表札のようなもので、独自性を示す必要のある重要な部分です。
またオリジナルな商品のイメージを打ち出したい、それをアイコンにしておきたいといった場合ももちろん素材集の利用は避けた方がいいでしょう。どんな目的を持って使うアイコンなのかで選択すれば間違いはおこりません。