ECサイトを運営するならJavaは必須?そんなことはありません

2020.06.26

Javaは人気の高いプログラム言語で、学びたいと考えている人が最も多いと言われています。

ECサイトの構築でもこの言語を使った方法で行うこともあります。そしてよく似た名前のJavaScriptは全く別の言語ですが、こちらはECサイトに限らずWEB制作に頻繁に登場します。

今回は誤解し混同されることの多い、この二つのプログラム言語について簡単に解説します。

Javaは様々な場面で使われているプログラム言語

Javaはプログラム言語の一つです。世界で最も人気があると言われており、いろんなシステムで使われています。インドネシアのジャワ島とスペルは同じですが、「ジャバ」と発音します。

JavaはWindowsやMac、LinuxなどのOS環境を選ばず動作し、90年代から使われてきました。アプリの開発などにも使われることもあります。特徴としては、雑な説明ではありますが「実際のものごとと置き換えて考え、書かれた記述」にあります。

そうした記述方法を用いることを意味する「オブジェクト指向言語」の代表と言われています。そのため、Javaを覚えると他のオブジェクト指向言語も習得しやすいと言われています。

Web技術として使われる場面も少なからずあります。しかし、これを知らなければECサイトの運営ができないかというと、そういうものではありません。

構築する場面ではJavaの出番があるかもしれません。例えば、もしフルスクラッチでサイトを作るとなるとJavaで開発しようということになる可能性があります。その中でも、より大規模なシステムを作ろうとなるとJavaの出番になります。

しかし、実際のところ、フルスクラッチでのECサイト構築は予算も開発期間も大きく巨大なプロジェクトになります。つまり、企業のEC担当者が一人でどうにかして実現できるようなものではありません。

そう考えると、Webの制作に専門家として携わる技術者であるならまだしも、多くの企業のEC担当者レベルでは、カスタマイズなどで触れる機会はほぼないといってもいいでしょう。Javaの詳細な内容は知らなくても、その単語を知識として知っておく程度で十分です。

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JavaScriptというプログラム言語もある

そこでもう一つ、非常に紛らわしいのがJavaScriptの存在です。

これは、困ったことに実は「Javaとは全くべつもののプログラム言語」です。この事実は、多くのプログラム学習者を中心に、多くの人を混乱に陥れることがあります。

JavaScriptはインターネットが普及しはじめたばかりの初期の代表的なネットスケープナビゲーターというブラウザ用に開発され使用されたプログラム言語です。開発された1995年当初はLiveScriptという名前でした。その後、当時人気のあったJavaにあやかる形でこの名前になりました。

JavaScriptはブラウザの機能拡張のために頻繁にもちいられています。動きのあるサイトには必須のプログラム言語といえます。例えば画面の色が自動で切り替わっていくようなサイトはJavaScriptを使います。

そのためJavaScriptはサイトでの演出には欠かせない存在で、ECサイトでの出番も多くあります。ECサイトでのJavaScriptは、一つのページで画面遷移なしにアクションできる機能を表現したりと、離脱の低下や売上にも大きく関係する機能を担っています。少しややこしいのは、Javaで開発されたJavaScriptの開発用アプリケーションも存在したりするということです。

ウエブ上で何かアクションをすると、基本的にはページを遷移することになります。しかし、ECサイトではこうしたページ遷移が増えれば増えるほど離脱の原因になります。そこでJavaScriptを用いれば、一つのページ内で動作を完了できます。例えば購入する商品を選んだり、数量を変更したりと、出番は何かと多いです。ほかにもログイン時に使用したりとネットショップには縁が深いプログラム言語といえます。

どちらかというとECサイトをユーザーの目から見える部分で比較した場合、JavaとJavaScriptではJavaScriptのほうがよく登場します。

しかし、JavaScriptも実際のところ、とりあえずECをはじめようという人にとって、このプログラム言語を覚えなければ一切ECサイトがはじめられないというものでもありません。ただし、その後のカスタマイズを考えるとJavaよりはこちらのほうが明らかに出番が多そうです。

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ECの表で活躍するJavascript、裏で支えるJava

二つの違いはお分かり頂けたかと思います。この2つの違いについてはいろんなたとえが出てきますが、いうなれば「コロナウイルス」と「コロナビール」くらい違います。

JavaはECにおいては必ずしも登場頻度が高くありませんが、専用のWEBアプリを作ろうと考えたりすれば出番もあり、全く無関係ではありません。逆にJavaScriptは表舞台にどんどん出てきます。インターネットでおもてなし的なことが出てくればJavaScriptの出番です。

WEB開発をする技術者の中にはJavaScriptを得意としている人も多くいます。ECサイトを便利に使ってもらうためにカスタマイズするとなれば、総合的にECを運営する担当者が一から覚えるよりは、JavaScriptを使える技術者に依頼するほうが現実的です。

そう考えるとどちらのプログラム言語もいきなりは必要ないことといえます。もし技術者を求人するというのであれば、間違えないようにしておく必要はあります。また、制作会社の担当者と打ち合わせる会話のベースとして、知っておくと良いかもしれません。

実は多くの人は、「Java」と「JavaScript」を同じものと思っているみたいです。また、なんとなく関連があるんじゃないかと思っている人もいます。「関係ない」と言われても、「ちょっとは関係あるんじゃないか」と思っている人もいます。また、コンピューター系の人の中にはこの違いについて語りたい人も多いトピックと言われています。とりあえずは雑学的に知っておくと、どこかで役にたつかもしれませんし、話題の種にしてもいいでしょう。

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