ECサイトでのモデルを使った人物の撮影〜商品の魅力を最大限に引き出す方法
2020.06.19
ECサイトの商品写真などではモデルを起用して撮影する機会は決して多くはありません。それでも扱う商品や企業イメージなどによってはどうしてもモデルを起用したい場面があるかもしれません。
ここではECサイトでのモデルとして人物を起用するケースについて解説します。
CONTENS
人物モデルの必要なサイトは主にファッション系
ECサイトの画像は、しっかりと商品を写すことが基本です。写真撮影というと人物モデルが必要と考えてしまう人もいるかもしれませんが、この大前提を考えるとECサイトでの人物モデル活用は、すべてのECサイトにとっての重要項目ではありません。
それでも、アパレルや美容、化粧品、アクセサリーなど、取り扱う商品の内容であったり、ファンションに関連する業種であればWEBであっても人物モデルによって使用感を表現したい場面が頻繁に発生します。
こうした場合は人物モデルを手配し、カメラマンやヘアメイク、スタイリストなどのチームを編成してよりイメージを伝えることが重要になります。しかし、その他の多くの業態では、専門のモデルの出番はほとんどないかもしれません。
ECで人物モデルが効果的なケース
モデルとして人物を入れると効果的なのは主に以下のケースです。
- 実際に使用している状況を具体的に示したい
- 使用イメージをしっかりと演出し、効果をユーザーに感じてもらいたい
人物モデルを活用する場合、テレビに出ているような有名人を起用して、その知名度や人気を利用しブランドイメージのために全面に押し出したり、有名モデルをブランドに重ねることでブランドのイメージを確立したり拡散したりすることもできないことではありません。
しかし、その場で購入に結びつくECサイトではもっと具体的な商品そのものに対してフォーカスし露出することのほうがより重要です。
また、人物を入れることで、人の存在を意識させ温かみを生むという効果も期待できます。その場合、メインヴィジュアルではなく、ちょっとしたデザイン的起用であれば、フリーの写真素材から選択するという方法もあります。
いずれにしても、人物モデルを手配して撮影する必要性はECサイトにとって必ずしも高くはないということはご理解いただけるかと思います。
ただし、前述したとおり、人物の入った画像を使うことで人間の気配が生まれ、サイトに安心感が出るといったケースはあります。ただそうしたケースでも必ずしも専門のモデルをアサインするまでする必要があるかどうかはしっかりと判断する必要があります。
動画では条件が変わるが専属モデルの出番は薄い
最近はYouTubeなどの動画配信サービスの存在感が大きくなってきました。ECにもその波がきており、ECサイトをSNSと動画配信で囲んで盛上げる戦略も盛んにとられています。
固定された画像では人物が商品から注目を奪うため、人物の写り込み、というよりも顔の写り込みは極力さけられるのが基本です。しかし、これも動画では少し状況が違います。
ユーザーをある一定の再生される時間中、動画に注目させつづける上で、動きがあり、話をする人物の存在は小さくありません。また、役割としても静止した画像と違う部分もあります。
動画ではイメージよりも商品に対するリアリティある紹介や、より専門的な使用方法など、言葉よりも見た方が早いといった、より実践的な情報を提供する場面で求められることが多くあります。
そうした状況を考えるとやはり専門のモデルを起用するよりは社内でリアリティをもって話のできるスタッフを表に立てるほうがメリットがあります。そのほうが販売するブランド側もよりユーザーとの親密度を上げ、距離を縮める可能性が高くなるからです。
モデルを依頼するケースではエージェントに依頼する方法も
もちろんプロのモデルに依頼したほうが良いというケースももちろんあります。
「この写真にはモデルが入った方がよい」「トップ画像にモデルを使いたい」、あるいは扱う商品を考えると「モデルが着用した方がよい」といった判断をした場合はモデルエージェントに依頼するのがよいでしょう。政令指定都市であればモデルエージェントを探すと複数見つけることができると思います。
モデルエージェントは、モデルになりたい希望者を募集したりスカウトして、人材としてストックしています。このようにしてモデルエージェントに登録されているモデルを増やし、様々なケースにフィットするように人材を確保しています。
モデルを依頼する場合
モデルを手配する場合は、必ず「どういった撮影なのかイメージを伝えること」が重要です。
- 男性なのか、女性なのか
- 撮影したい商品
- 使用するカット数
- どういった媒体に向けたものなのか
など可能な限り具体的な内容を伝えることが重要です。しっかりと相談することはとても重要です。関係者にしっかり情報共有することでトラブルも格段に少なくなります。
また誰が撮影するのかということも重要です。確定できる情報は必ず共有します。
金額については人物の露出度や撮影した素材の利用方法などによります。また、交通費などの諸経費も発生します。
撮影日にモデルの在籍数の多い東京へこちらから出向き、現地ではなく都内のスタジオなどで撮影するという選択枝もあります。そうすることでスケジュールの面で手配可能なモデルが増えるため、イメージに合わせて依頼しやすくなります。エージェントは顔が写るといったものだけでなく、腕だけ、脚だけといったいわゆるパーツモデルも手配してくれます。
手配の段階ではエージェントは一社に絞らず複数の候補をあげて見積もりを確認すると金額的な失敗は少なくなるでしょう。
モデルに来店客を起用するというパターンも
実際に店舗を運営しているような場合は、来店されるお客様にお願いしてみるという方法もあります。実際に美容院などでは個人的にお願いしてモデルになってもらうケースも少なくありません。
モデルだけでなくカメラマンやロケーションも重要
モデル撮影をすると決定した場合、モデルさんも重要ですがカメラマンやどういった構図で撮影するのかといったこともとても重要です。
日程を決めて限られた時間で行うモデル撮影はある意味では一発勝負です。そのため、やはりプロのカメラマンを手配することになります。モデルエージェントでも誰が撮影するのかについては相談時に多くの場合、必ず確認される項目です。また、特にそういった繋がりがない場合はカメラマンを紹介してくれる場合もあります。
もう一つはどこで撮影するのかということです。これも写真のイメージを伝えるためには重要です。通常の商品画像と差別化するために多くを出費するわけですから、あまりここで妥協してもよくありません。スタジオ撮影であればどういったスタジオで撮影するのか、ロケーション撮影であればロケハンを事前にしてロケ先を確定します。
簡単に手書きの絵でもよいのでカメラマン含めてスタッフと事前にどんなことを考えているかイメージを共有しておくと失敗は少なくなります。
さらにもう一つ気をつけたいのは、そうして撮影した写真がサイト全体のイメージにあっているかということです。ネットショップにとって本当に必要な画像なのか、事前に今一度、撮影イメージと照らし合わせてください。
またサイトのテイストにあわせてレタッチなどの画像編集も場合によっては必要です。そうした部分でもテクニックが必要になってきますので、その辺りもどのあたりまでがオプションになるのかといったことを含めて納品までの流れや条件を打ち合わせてください。
また、モールで使用する画像に関しては人物の写り込みに対して制限がある場合も少なくありません。Amazonや楽天などそれぞれのモールで条件は違いますので、しっかり確認しておきましょう。
自社内の商品撮影に悩む方へ
今やECサイトにとっての画像について、その重要性はみなさんよく理解されていらっしゃいます。その上で、自社内での商品撮影にはそれなりにノウハウが必要です。幅広い業務の中で、撮影などについては実際に苦労されている部分も多いのではないかと思います。
モデル撮影となれば、本職の出番ですが、それ以前の場面ではどうしたらいいのでしょうか。
そうした「よくカメラや画像についてかわからない、、、、」という方に向けて、簡単かつ実用的なカメラのテクニックをECに必要な部分だけをピックアップして資料にまとめました。どういった機材を揃えるべきかといったことから、実際に撮影する時の設定までをこの資料では解説しています。
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また、ロケーション撮影、スタジオ撮影ともに弊社でも対応が可能です。ブランディング 会社としての制作物としてしっかりと取り組んでいきます。
ご依頼いただいたクライアントの皆様のブランディングをしっかりと考えながら、撮影のシチュエーションなどをご提案させていただきます。もちろん、どういった場所で使うのかといったことも考慮しながら重要なECのパーツとなるモデル撮影をお引き受けし、ブランドや商品の魅力を最大限に引き出していきます。