お問い合わせ

コンテンツとECがつながっていない会社が、更新から先に止まる理由

木の机に置かれた手書きのノートと、その隣にある小さな商品パッケージと伝票。窓からの自然光が斜めに差している

ブランドの読みものは別サイト、商品はECサイト。この形で運用していて、記事の更新が半年ほど止まっているという相談をよくいただきます。

止まった理由を伺うと、たいてい「担当者が忙しくなって」という答えが返ってきます。ただ、忙しさは去年も一昨年もありました。それでも続いていた時期があるはずです。

一般には、コンテンツとECの分断は「購買機会の損失」として語られます。かいなの見立ては少し違います。先に失われるのは売上ではなく、書き続ける理由です。記事が売上につながった手応えを持てない構造だと、更新は必ず後回しになります。

機会損失より先に、更新が止まる構造を見ています

記事が売上に触れないと、優先順位が下がる

読みものとECが別サイトにあると、記事の成果は閲覧数でしか見えません。閲覧数は増えても減っても、翌週の受注とは結びつきません。

すると社内で「今週は記事より在庫調整」という判断が起きます。この判断自体は正しいのです。優先順位が下がる構造のほうに原因があります。

逆に、記事の下から商品が動いた形跡が見えると、書く理由が現場に戻ります。かいなが導線設計を最初に見るのは、この一点のためです。

二重管理は、作業量ではなく判断の回数を増やす

新商品を出すとき、ECには商品ページを作り、読みもの側には紹介記事を書きます。写真の切り出しも、文言も、それぞれの都合で少しずつ変わります。

負担として重いのは、作業時間そのものより「どちらに合わせるか」を毎回決めることです。決めごとが増えると、着手が遅れます。

半年で数点しか出さない事業なら耐えられます。季節ごとに品揃えが入れ替わる事業だと、この判断の回数が更新の速度を決めてしまいます。

検索評価が二か所に散る、という見えにくい損

読みもの側で書いた記事が評価されても、その評価は商品ページのあるドメインには積み上がりません。二つの場所で別々に育てていることになります。

ここは短期では気づきません。三年ほど運用して、どちらも中途半端な位置にいると分かる種類の損です。

統合を検討する価値があるかは、これまで書いた記事の本数で判断できます。本数が積み上がっているほど、散らしている量も大きくなっています。

自社ECを4サイト運営して分かった、続く記事と続かない記事

書く材料は、売り場のほうから出てくる

かいなは自社ECを4サイト運営しています。猫家具、カニのギフト、セミオーダーの壁面収納、日用品と、性格の違う売り場を自分たちで回しています。

やってみて分かったのは、記事の材料は企画会議ではなく問い合わせと受注の中にあるということです。同じ質問が三回来たら、それは書くべき一本です。

ところが読みものが別サイトにあると、この材料が現場から編集側へ渡る途中で落ちます。受注担当と記事担当の距離が、そのまま記事の鮮度になります。

読み終わった直後にしか買われない話がある

猫のための木工所では、サイズや耐荷重より「うちの子が本当に乗るか」を気にされます。その不安に答えるのは仕様表ではなく、読みものです。

納得が生まれるのは読み終えた瞬間です。そこで別サイトへ移動させると、納得が薄まってから商品ページに着きます。

この手の商材では、記事の中に在庫と価格が出ているかどうかが結果を分けます。移動の一手間ではなく、気持ちが冷める時間のほうが問題です。

季節商材は、去年の記事が資産になるかで変わる

かにと。は年末に山が来ます。去年書いた贈り方の記事は、今年も同じ時期に読まれます。

ただし商品の型番は毎年入れ替わります。記事と商品が別管理だと、去年の記事から今年の商品へつながらず、書き直しが発生します。

読みものと商品データが同じ場所にあれば、記事は残したまま中身の商品だけが入れ替わります。季節商材で効くのはここです。

統合をすすめない場合と、先に別のことをすすめる場合

読みものを持つ余力がないなら、統合しないほうがいい

商品点数が少なく、社内に書ける人がいない。この条件なら統合の効果は出ません。器を整えても、入れるものがないままです。

統合の価値は、書き続ける前提があって初めて回収されます。年に数本の更新で止まる見込みなら、その投資は別のところに使うほうが妥当です。

この場合はまず、商品ページ自体を読ませる作りにするほうが早く効きます。記事を別に持たず、商品ページに語らせるという選択です。

広告とLPが主戦場の事業は、統合の効きが薄い

集客のほとんどが広告で、着地はLPという運営をしている場合、読みものが購買に触れる場面がそもそも少なくなります。

かいなはこうした事業のご相談を受けにくいとお伝えしています。強みを出しづらいまま費用だけかかる形になるためです。

広告主体を続けるなら、統合より先に購入後のデータ活用に投資したほうが返ってきます。CRMや同梱物のほうが手が届きます。

選べていないだけなら、統合は解決策ではない

読みものは足りているのに売れない場合、原因が導線ではなく「探せない」ことにあるケースがあります。品数が多いECで起きます。

この場合はサイト全体を作り替えるより、絞り込みや比較の体験だけを足すほうが確実です。かいなはERABでカート本体に手を入れずに拡張します。

統合が効くのは、伝える材料があるのに届いていないときです。材料がない、あるいは探せないときは別の打ち手を選びます。

つなぐかどうかを、明日自分で判断するための三つの条件

条件1 直近半年で記事を何本書いたか

まず更新の実績を数えます。半年でゼロなら、構造の前に書く体制の話です。統合しても更新は再開しません。

月に一本でも続いているなら、統合の効果が出る側です。すでに材料がある証拠なので、あとは届け方の問題になります。

条件2 買う前にどれだけ迷う商材か

比較や検討に時間がかかる商材ほど、読みものが購買の直前に必要になります。検討期間の長い商材はここに当てはまります。

逆に指名買いが中心で、価格と在庫だけが判断材料の商材なら、読みものは購買の手前に必要とされません。統合の優先度は下がります。

迷いが大きいほど統合の効きは強くなります。自社の受注が指名買いか比較検討かを、注文前の問い合わせ内容から見てください。

条件3 更新を誰が回すか決まっているか

公開後に記事を書く人と、商品を登録する人が同じ組織にいるか。ここが分かれていると、統合しても運用が二本に戻ります。

担当がひとりで両方を触れるなら、統合の効果は最も大きく出ます。判断の回数が減り、公開までの時間が短くなるためです。

かいなのHAKOBは、読みものの中に在庫と価格を呼び出す構成です。三つの条件が揃っているほど、投資の回収が早くなります。

コンテンツとECの分断について、お気軽にご相談ください

更新が止まっているのは、担当者の意欲の問題ではないことがほとんどです。書いても売上に触れない構造が、続ける理由を削っています。

かいなは自社ECを運営しながら、伝えることと売ることを同じ場所に置く構成をHAKOBとして提供しています。統合すべきかどうかの見立てだけをお持ち帰りいただいても構いません。

30分の無料相談で、いまの更新の回り方と商材の性質から判断をご一緒します。まずは現状をお聞かせください。