違いを知ろう!「SEO」「コンテンツSEO」「コンテンツマーケティング」
2017.12.20
混同されやすい「SEO」「コンテンツSEO」「コンテンツマーケティング」。
これらの言葉の違いをご存知でしょうか?
ボンヤリとした認識を今回詳しく掘り下げて、知識を深めていきましょう。
CONTENS
SEO対策でまずはサイトを見てもらおう!
まずは、「SEO」についてみていきましょう。
「Search Engine Optimization」の略で、直訳すると、「検索エンジンの最適化」。
Yahoo!やGoogleなどの検索エンジン(サイト)で検索した時に、自身のサイトをより多くの方に見てもらえるよう工夫することをいいます。
ではネット検索で人目につきやすくなると、一体どうなるのか?
詳しくみていきましょう。
検索結果の順番で勝敗が決まる
例えば、ダイエットを始めようと考えた時に「ダイエット 食事」でネット検索をします。
するとダイエットに関する食事について、様々なサイトが出てきます。
その時検索結果の一ページ目で出てくるのは約10件ほどですが、検索結果は何万件にも及び、何ページにも渡ります。
あなたはまず、どのページをクリックしますか?
おそらく検索結果の上位サイトをクリックし、サイト上の情報や商品を見るでしょう。
そこに載っている商品に興味を持てば、買うか買わないかは別として詳しい情報を入手します。
もしそこのサイトに載っている商品が気に入れば、購入することもあるかもしれません。
では、1万件目に表示されるサイトにあなたは目を通すことはあるでしょうか?
多分ありませんよね。
結果、1万件目のサイトに載っている情報や商品を知らないままになり、サイト上の商品を購入することは一生ないことになります。
仮にあなたがダイエット食品を取り扱う会社の社長なら、検索結果一ページ目のサイトと1万件目のサイト、どちらが自社にとって有益でしょうか?
むろん、前者ですね。
前者のようなサイトになるべく様々な工夫するのが、「SEO」ということです。
内と外から質を上げる
では具体的にどういった工夫をするのか?
1.内的要因→サイト内の情報量や質
2.外的要因→外部リンクの評価
大まかに分けると、この二点の対策をします。
1.内的要因→サイト内の情報量や質
サイト内の情報が、検索エンジンやユーザーにとって適した内容であるかが重要です。
ダイエットに関した情報を検索したのに、的外れな情報が載っていては意味がありません。
検索エンジンのユーザーに対して有益な情報が豊富であり、検索エンジンに対して適切な対策を施している必要があります。
2.外的要因→外部リンクの評価
外部サイトからの被リンクが、豊富で良質であるかどうかです。
※被リンク‥他サイトからリンクを貼ってもらうこと
被リンクが豊富であれば、サイトが支持されている件数が多い点で有利です。
しかし件数だけではなく、内容も良質でなければいけません。
では良質かどうかはどう判断するのでしょうか。
被リンク先が売買目的などではなく、自然に貼られたリンクであることが重要です。
また被リンク先の内容が専門性があり、独自性のあるものが良質といえます。
良質なサイトから豊富にリンクされていることで、サイトの質が高まることになります。
このように、検索エンジンやユーザーに対して工夫を凝らし、自社サイトの露出を上げることを「SEO」といいます。
コンテンツSEOはSEOの一つの手法
「SEO」はサイトの内容を充実させ、自社サイトの露出を上げることでした。
では「コンテンツ」とはどう違うのでしょうか。
「content」を直訳すると、「内容物、中身」。
ネット用語としては、サイト上の記事や画像・動画などの提供物のことをさします。
ということは…
先ほど述べた「SEO」での内的要因のサイト内の情報量や質、と被りませんか?
そう、「コンテンツSEO」とは、「SEO」の内的要因に特化した方法といえます。
「コンテンツ(中身)」を充実させよう
ユーザーが必要な情報を文字や画像、動画にして豊富に揃え、また内容も適切にして充実させる。
そういった対策をすることによりサイト内の「コンテンツ」が充実し、検索エンジンの評価が上がり検索結果上位にあがることになる。
これが「コンテンツSEO」です。
最近ではブログや情報サイトだけではなく、SNS(Facebook、Twitterなど)も利用されているようです。
図にするとこういうことになります。
このように、「SEO」の一部に「コンテンツSEO」存在しているような状態です。
コンテンツを発信して販売意欲を促進する
ここまで「SEO」と「コンテンツSEO」について述べてきました。
二つの関係はとても密接でしたが、「コンテンツマーケティング」はどう関係してくるのでしょうか?
「コンテンツ」は先ほど述べましたように、サイト上の記事や画像・動画などの提供物のことです。
また「マーケティング」とは、商品やサービスを顧客に提供し続けられるように、調査、企画、販売、管理などを行う一連の流れの事をいいます。
「コンテンツ」を利用して見込み客に商品に興味を持たせ、購買意欲を駆り立てます。
そしてユーザーに商品購入を促し販売することを、「コンテンツマーケティング」といいます。
先ほどと同様の例をあげて説明していきましょう。
「ダイエット 食事」を検索エンジンで検索すると、様々なサイトがヒットします。
その中には商品紹介は特にないページでも、ダイエットに関する具体的な食事内容など解説してくれているサイトがありますよね。
紹介している食事内容に「〇〇という成分が体の脂肪分解を促す」や「〇〇という食品を摂取するとトイレのリズムが整いダイエットにつながる」と、具体的な成分や食品が挙げられていたりします。
その紹介内容が「コンテンツ」に当たります。
ダイエットしたいあなたは、紹介されていた成分や食品について検索エンジンで検索し、詳しい情報を調べます。
該当する成分や食品を摂取するのに「こちらの商品が安全でかつ効率的です」という商品を見つければ、興味を持ちますよね。
そして魅力的だと感じれば、購入に至ります。
こういった一連の流れを想定して、企業が情報を発信するのです。
以上のようにユーザーに商品購入を促す「コンテンツ」を発信し、顧客をつかむまでの方法を「コンテンツマーケティング」というわけです。
「SEO」「コンテンツSEO」「コンテンツマーケティング」の違い
「SEO」と「コンテンツSEO」の関係性には、先ほど触れましたね。
「SEO」の内的要因に特化したものが、「コンテンツSEO」だということを述べました。
では、「コンテンツSEO」と「コンテンツマーケティング」はどう違うのか?
簡単にいうと、「コンテンツマーケティング」の手法のうちの一つが「コンテンツSEO」だということになります。
「コンテンツマーケティング」の流れは、大まかにわけると以下のようになります。
1、潜在顧客への周知
2、潜在顧客→見込み客への発信
3、見込み客→顧客へと信頼を掴む
4、新規顧客→常連顧客へと信頼を掴む
上記の1、潜在顧客への周知 が「コンテンツSEO」に当たることになります。
「コンテンツSEO」と「コンテンツマーケティング」の関係を図にすると、以下のようになります。
これまで述べてきた「SEO」「コンテンツSEO」「コンテンツマーケティング」の三つの関係性は、どのようになるのでしょうか。
「コンテンツSEO」とそれぞれの関係性は、これまでの説明で触れてきました。
「SEO」の手法のうちの一つが「コンテンツSEO」
「コンテンツマーケティング」の流れのうちの一つが「コンテンツSEO」
それでは「SEO」と「コンテンツマーケティング」はどういった関係性があるのでしょうか。
図に示すと、以下のようになります。
このように「コンテンツマーケティング」というマーケティングの流れの一部に、「SEO」の手法の一つである「コンテンツSEO」が利用されている、ということになります。
特にコンテンツマーケティング=SEOと意味を混同してしまうと、インターネットでコンテンツを検索するユーザーにしか目が向かなくなってしまいます。
SEOは検索目的のある人向けの対策ですが、コンテンツマーケティングは潜在顧客に向けた周知→見込み客として促す段階があります。
ということは、検索している人以外にも対策を行わなければなりません。
これは、SEOではカバー出来ない範囲ですね。
そのため二つの意味はハッキリと違いがあるのです。
コンテンツマーケティングという大きな流れの一部分を占めるに過ぎないSEO対策。
SEO対策の中の一つの手法であるコンテンツSEOということを、改めて周知いただければと思います。
これまで三つの似通った言葉の意味合いが分かりにくかったと思いますが、今回の説明でそれぞれの関係性が見えてきましたでしょうか。
少しでもお役に立てれば、幸いです。