「カタログギフト」圏外からのV字回復!集客型LP構造のECサイトにリニューアル。
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たき新
たき新
「カタログギフト」圏外からのV字回復!集客型LP構造のECサイトにリニューアル。
カタログギフトのたき新 ECサイトのリニューアル。
リニューアルの大きな目的としては、減少していた自然検索からの流入数を復帰し、上昇させることでした。たき新さんのメイン商材である「カタログギフト」という、大手がひしめくビッグワードでの検索順位上昇、という難しい課題でしたが、リニューアルの作業期間に6ヶ月、結果が出るまでに6ヶ月かけ、結果を出すことができました。
こちらのリニューアルの内容について、船井総合研究所のECオムニ研究会でお話しさせていただいた内容をもとに、まとめておきたいと思います。
リニューアル後、約半年で「カタログギフト」が検索順位トップ10入り!
後述しますが、既存の大量のテキストコンテツを活かした上でのリニューアルをしましたので、まずはじめにそれらのコラム記事(マナー記事)の順位上昇を果たし、一定の検索流入数をしました。
その後、じわじわとカタログギフトのビッグワードで順位が上昇し、トップ10入りを果たすことができました。
情報のまとめと制作期間に約6ヶ月。10年以上で蓄積された情報量との戦いでした。
10,000ページを超えるサイトマップから、いるもの、いらないものを選別し、最適な構造の中に再編集しました・・・口で言うと一言なのですが、膨大なページ群を前に、社内スタッフ一同で「終わらない・・・」という焦りの中、地道な作業を繰り返していきました。
RPAなどで作業を自動化していくことも考えましたが、10年以上の歴史のあるECサイトで、コンテンツ群によって、コードの書き方も違って、という状況があり、なかなかルール化するのが難しく、結局10,000ページから1,500ページへの統合作業は完全に社内で行うことになりました。
こういう大規模な案件になると、社内でもいろんなドラマが起こるもので。それを思うと、今出てる結果には感慨深いものがあります。
リニューアル前はこんな状態でした
たき新さんのECサイトは、とにかく情報量が多く、ただその情報が散在している状態で、一度入るとどこにいるかわからなくなるような状態になっていました。今までの歴史で、コンテンツを追加し続けてきた結果なわけですが、その影響で、トップから見ると、何が重要で、何がそうでないのか、情報の関係性が非常にわかりづらい状態になっていました。
リニューアルでこうなりました
今回のリニューアルで取り組んだのは、新たなコンテンツを追加することではなくて、カタログギフトというワードに紐づいて、キーワードを整理し、それにもとづいて、既存のコンテンツ群を整理し、最適な構造をつくりました。
それにより、トップページから見たときに、膨大な情報量には変わりませんが、何が重要で、何と何の情報がひもづいているのか、というのが視覚的にも、ディレクトリ構造的にもわかる状態にしました。
つまりサイト内の整理整頓と、既存資源の有効活用
一時SEO対策の主流になっていた、「500文字〜1,500文字くらいのテキストコンテンツを大量に埋め込む」という今では推奨されない手法がありますが、たき新さんもその典型的なパターンでした。
同じように同じ時期に、テキストコンテンツを大量に埋め込んだが、今現在になって順位が下落し、対処に困っている方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
今回のリニューアルで、弊社が手に入れた経験は、その状況を打破できるものだと思います。
リニューアル前の課題と、 リニューアルで行った5項目
今回のリニューアルで行ったことの概要を5つにまとめたいと思います。
(1)ドメインの統合
takishin.net → カタログギフト(マナーコンテンツ)
takisin.jp → カタログギフト人気ランキング(fs)
2つのドメインの運用により、ドメイン間を行き来する構成になっており、力が分散している状態でした。
これを現行のtakisin.jpに統合しました。
(2)1URL化
index.html + index_sp.html
のようなスマホサイトが別ページの構成になっていました。
(それによりページ数も膨大に膨らんでいました)
今のSEOの1URLにすることが基本のため、WordPressにコンテンツを投入し、1URL化をしました。
*ダイナミックサービングにより実現
(3)サイト構造化(量産型LP)
ルート階層、および第1階層に、大量のhtmlファイルやディレクトリがある、並列構造になっていました。
これをカタログギフトをサイトテーマにする上で、最適な構造に大きく変更しました。
(4)大量に過去に投入したコンテンツ
今運営中の他サイトでもよくあることですが、数年前のSEO対策のため、「500〜1500文字くらいで書かれた、フリーランスのライターに発注して作成した大量のテキストコンテンツ」が、たき新さんも大量に投下されていました。<br> 今のSEO傾向には合わないので…
まずは「カタログギフト」というキーワード、あるいは、それに関連した「出産祝い」「結婚祝い」などのギフトワードに関連したキーワードの網羅性を担保するために、既存コンテンツを整理し、適切なカテゴリに再投入し、サイト全体で網羅性をしようとした、というのが今回の考え方です。
適切なカテゴリ、というのは、(3)で整理したサイト構造の中の、どのキーワードに紐づけるのが網羅性の向上につながるのか、という考え方で整理しました。
もちろん、今のSEO対策やコンテンツマーケティングの主流派、量より質、ですのでオリジナリティの高い、精度の高い記事のほうが良いのは間違いありません。あくまでも、既存コンテンツをどう活かそうか、という発想に立ったときに、とった選択肢が今回の方法です。
(5)LPのページ構造の最適化
集客の対象になるLPのページ構造そのものも問題を抱えていました。
・画像が多くテキストが少ない
・hタグが明確に設定されていない
・パンくずが構造を表現していない
・不足のコンテンツ
タグの部分では、hタグを中心に、バラバラになっていた設定を統一し、ページの重要な見出しが、ちゃんと伝わるようにしました。
見出しなどテキストが画像になっていた部分は、すべてWEBフォント化し、テキストがさらに認識されやすい状況をつくりました。
さらにそもそも、不足していたコンテンツをページ内に追加しました。不足していたコンテンツ=たとえば、結婚祝い関連で調べているユーザーの求めている情報の中で、不足しているコンテンツ、という意味です。
(補足)LP内のキーワードグループについて
サイト全体でも、キーワードをグループ化し、整理する必要がありますが、同じことが、LP内でも言えます。たとえば、出産内祝い 5000円、みたいな価格で検索し、LPにランディングしたとして、そのLP内に欲しい価格帯で調べられるコンテンツがなければ、すぐに直帰してしまうでしょう。
そのように、キーワードに対し、LP内のローカルナビで整理されたコンテンツが、対応できているかどうか、チェックする必要があります。そのブラッシュアップによりLPの精度が上がり、結果的に滞在時間の稼げる質の高いページに仕上がっていきます。
ECサイト特有の問題点
ECカートは、大体の場合、下記のように構造化しづらい問題点を抱えています。
(フューチャーショップの場合) https://www.takisin.jp/fs/giftshohin/c/カテゴリ名
これを今回は、下記のように解決しました。
()内の数字は、月間の想定検索数です。現状カタログギフトや香典返しといった用途ワードで上昇傾向にあります。そして次には母の日やクリスマスといったイベント系のギフトワード、さらにはタオルや洗剤、コーヒーといった、ギフトに最適なモノのワードも対象になってきます。
一度最適化したサイト構造は、その後の運用を適切に行っていくことさえできれば、その後は相乗効果を生み、膨大なセッションを稼ぎ出すサイトに成長させていくことができます。
今回のリニューアルで行ったことは、
・既存コンテンツを整理し、適切なサイト構造化を行った
・その構造の中で、強い集客可能なLPを大量に作っていった
かいなでは、このサイト構造を「量産型LP構造」と呼んでいますが、ECサイトの集客には、単一のキーワードではなく、複数のビッグワードでの集客を狙っていく、このサイト構造をご提案します。