ブランディングサイトとしていかなるビジネス向けのウェブサイトも存在させよう

2021.12.17

「ブランディングサイト」という分類に属されるサイトがあるという意見があります。これは「ブランディングの促進」のみをテーマにしたサイトのことです。

しかし、実際にはブランドがなんらかのサイトを運営する場合、すべてブランディングのうえに立って存在するべきものとなります。コポレートサイトやECサイトはインターネット上の貴重な接触点であり、ユーザーはそこから多くの体験をするからです。ここではブランディングとインターネットサイトについて解説します。

ブランディングサイトとは

「ブランディングサイト」という分類をする場合、ブランディングを目的としたWEBサイトを指します。

つまり、「閲覧者にブランドコンセプトを伝え、イメージをユーザーの中に醸成し、ブランドアイデンティティをより深く理解してもらう」といった役割をもったサイトということになります。

つまり目的は3点です。

  • ブランドコンセプトを伝える
  • イメージの醸成と促進しブランドの価値を高める
  • ブランドアイデンティティをより深く理解し共感してもらう

また、ユーザーとの結びつきを強めて、新たな体験をそのブランドの接触とともにしてもらうということもブランディングではとても重要なことです。そうした体験の場の提供であったり、よりリアルにブランドを実感できるように情報を発信していくための場をWEB上で提供するサイトも「ブランディングサイト」に分類されるものになります。

ブランディングサイトの分類の比較を考えてみましょう。わかりやすいところではこの二つが比較対象です。

  • 企業の情報を発信する「コーポレートサイト」
  • 商品を販売する「ECサイト」

といった存在が並列して語られることになります。例えば上の二つとブランディングサイトの比較をしてみるとどうでしょうか。

それぞれの目的は別々にあるといえます。しかし、どちらもブランディングサイトと共存できる項目ではないでしょうか。

実際に、「ブランディング」を考えた場合、ここに「これはコーポレートサイトだから」「これはECサイトだから」と、簡単に切り離し、ブランディングを意識しなくていいものなのでしょうか。次の章で少しその点について考えてみましょう。

全てのサイトでブランディングは意識すべし

結論からいうと

「特定のブランドに関わるすべてのサイトはブランディングを意識すべし」

ということです。もっといえばブランディングを考えるのであれば、すべてのことはブランディングを意識すべきです。それはさておき、ウェブに絞って考えてみましょう。

たとえば先に出たコーポレートサイトとECサイトでブランドのイメージと違うテイストのデザインになっていたとしたら、みなさんはどう思いますか。

どのサイトもユーザーと触れ合うためのサイトですので、そこに一貫性をもたせなければ受け取る側はチグハグな印象を持ちます。つまり、ブランディングサイトだけがブランディングのことを考えていても、結果はあまりよいことになるわけはありません。。

ブランディングサイトということにもう一歩進めて考えてみたいと思います。ブランディングを考える場合に、「ブランディングをするからブランディングサイトを作る」というのは一見正しく思えるかもしれません。

しかし、ユーザーはブランドに関わるすべてものからその印象を持つようになります。決して「ああ、これはブランディングサイトだな」と考えながら閲覧することはないのです。そう考えると「ブランディングをするなら、すべての関連するサイトはブランディングに基づいて設計、構築、あるいはリフォームされるべき」です。

そのため、ブランディングサイトと他のサイトをわける意味はとても小さいといえます。全てのサイトは決定したブランディングの方針にしたがって制作されるべきものとなるからです。

「あえてブランディングのために」ということを考えて例えばドメインまで取得して別枠で専用のページをつくるのは本当に必要なのかかどうかを考える必要があります。

もちろん視点としてはあってもいいと思いますが、ブランディングとしてマストでフォーマットに沿ったなにかを作るという時代ではもはやありません。

それよりももっと具体的に利用する人のユーザーエクスペリエンスとしてブランド体験をヴァーチャルで感じてもらうことや、よりブランドイメージを掘り下げて演出できる仕掛けなどを考えてみるべきではないかと考えます。また、単純に認知をあげることを目的としてしまうとブランディングにはならず、PRサイトとなってしまう可能性もあります。

実際のところ、ブランディングを考えるのであれば一貫した中ですべての作業を行っていく必要があります。それはクリエイティブでもサービスでもセールスでも同じです。

ECサイトは仕組みでいかにもてなせるかが勝負

ECサイトもブランディングそのものにとって、とても重要な存在です。物事がインターネット上で完結することが多くなってきているため、ECサイトそのものが顧客体験の大きなポイントを占めるようになってきているからです。

インターネットを通したユーザーとブランドの接触を考えるとECサイトほど直接的に触れ合う場面はなかなかありません。

たとえば前述したようないわゆるブランディングサイト、そしてコーポレートサイトもユーザーは第三者であり続けます。しかしECサイトになると、突如ユーザーは利用者、つまり物語の当事者になるのです。そのため急激にブランドとユーザーの距離は近くなるのです。

ブランディングサイトという点において、ECサイトはマストでブランディングサイトである必要があります。また、ブランディングをしなければECサイトでの販売を伸ばしていくことは困難という事情も背景にあります。この場合のブランディングサイトとは仕組みも含めてあらゆる面がブランディングに対して意識のあるものである必要があります。

こうして考えるとブランディングサイトという概念はその存在自体が揺らいできています。サイトを持つという時点でそれはブランディングに足を突っ込んでいると考えていたほうがいいでしょう。

共通したブランドメッセージの上で情報を展開しながらサービスを実施していかなければ、ユーザーの中にブランドのイメージはしっかりと作られていくことはありえません。

いわゆるコーポレートサイトも同様です。コーポレートサイトはCSRも含めた会社が持つメッセージを直接的に表現する場面も少なくありません。会社の概要がわかるページである必要がコーポレートサイトには求められますが、テキストベースでの情報もいかに伝わりやすくするかはとても重要なことです。どう掲載するのかで読みやすさが変わりますし、「どこへ向けて」という視点は必ず必要なものと言えるでしょう。

理解してもらうためには「どこの」「誰が」「何を」「何のために」「どうするか」がわかるブランドである必要が一義的にあります。それはユーザーだけでなく株主などのステークホルダーについても同様のことが言えます。

ただし、ブランディングでは戦略的に実施する場合、ターゲットを絞るためのフレームワークなどを実施して行うことがほとんどです。小^ポレートサイトの場合は会社概要や沿革などのページなどについては必ずしもこうした方法を取る必要はありません。ECサイトについても「特定商取引に関する情報」といった法的に必ず掲載しなければいけない情報についてはその限りではありません。

ただし、こうしたページであっても規定のフォーマットは意識しながらも、みやすさやわかりやすさについては十分に配慮する必要があります。「曖昧になっている」「ごまかそう」と考えた箇所ほど、多くの人が気になるポイントになることも少なくありません。

またそうした綻びから印象は悪い方向へ進むことも少なくありません。どちらにしてもWEBサイト自体は何かを発信するための場であり、また双方向のコミュニケーションを提供するプラットフォームとなります。

そのため、ブランディングにとってはWEBサイトとの関係はとても密接なのです。

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