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ECサイトをフルスクラッチで構築すべき理由は多くない

ECサイトの構築方法を検討し、本を読んだり、インターネットのサイトを見ていると必ず“フルスクラッチ”という言葉に出会います。

どういった資料でも“自由度が高い”という言葉とセットになっています。とても魅力的に映る反面、費用は数百万〜数億円と書かれていることも普通です。そのため”ECサイトを自由に作るには高い予算が必要”なんて思うかもしれません。ここではフルスクラッチが導入されるケースについて解説します。

予算も時間も必要なフルスクラッチ

ECサイトの構築の方法は主に3つ、あるいは細かく分けると5つなどと言われています。

それぞれの構築方法については以下の記事を参考にしてください。

【参考】ECサイトの構築の基本とは〜売れるサイト作りの方法を解説

ECサイトに限らず、何かを作る方法として誰もが思いつく方法がすべてをオリジナルで作るというやり方です。これはECサイトの構築手法としては「フルスクラッチ」といい、代表的な構築方法の一つです。

実際、フルスクラッチという構築方法はオンラインショップという概念が出てきたころからあります。しかし、現在のようにEC需要が高まり、ECサイトの構築を支援するようなサービスやプログラムが普及してきたことで構築の選択肢として優先順位は非常に低くなっています。

 

EC関連の業界に関わるとフルスクラッチのメリットはよく「自由度が高い」とまるで定型文のように言われてきました。実際、フルスクラッチはインターネットで実現可能な技術をすべて盛込むことが理論的に可能です。

一方でASPカートや単にASPとよばれる方法は、事業者がECサイトに必要な機能をインターネット上に用意し、利用者が月額を支払って使うサービスです。これは用意されたもの以上のことはできないため、手軽に使えるけれど「自由度がない」「カスタマイズできない」と言われてきました。

しかし、オンラインショップが普及し、ノウハウが蓄積されてきたことで、こうした状況は現在では変化しています。

今や多くは他の構築方法で済む

ECサイトの日本での普及率は7~15%と言われています。そして現在でも増加傾向にあり、乗り遅れまいと多くの企業が次々とEC事業に参入しています。

そうした中で、例えば先に述べたASPや、ECサイト向けのプログラムを開発して販売するECパッケージのベンダーは時流に合わせたサービスやパッケージをどんどん供給しています。

またASPについては導入も手軽で、無料で利用できるものもものすごく普及してきました。また、自由度においてはパッケージとは別の構築手段とされることもありますが、プログラムが無料で利用出来るオープンソースという方法はサーバーを借りて自分で構築する方法であれば、多くのカスタマイズも可能で、コストも安くすみます。

なかにはASPやパッケージの特性を取入れたようなサービスを展開する事業者も出てきます。サーバー上にパッケージのプログラムがあり、それをカスタマイズしてECサイトとして構築するクラウドECはある程度必要な自由度を十分に確保しているサービスです。

現在ではECパッケージを利用すれば、ユーザーからECサイトの仕様として要求される大抵のことは実現できるようになってきました。またASPの中には自由度の高いサービスを用意しているベンダーも出てきています。その結果、フルスクラッチでなければ実現できないという領域は、今やどんどん削られて、狭くなってきています。

以前はフルスクラッチを提案されていたような案件も、どんどんこうした構築方法に置き換わってきているのが現状です。

フルスクラッチは技術力を必要とし、時には数千万という資金が必要になります。これは大きなデメリットです。開発期間も半年から年単位でかかるこの方法を選択できる、あるいは選択しなければいけないようなECサイトを必要とする企業は実際に多くはありません。

スタンダードなネットショップであれば、フルスクラッチでわざわざ予算と時間を使って構築する意味がなくなってきました。構築方法のハウツーでは必ず名前が上がりますが、もはや多くの企業にとって、現実的な選択ではないといえます。

フルスクラッチを選ぶのは費用対効果や、売上、商品数などを考えると、どうしてもある程度の規模をもったECサイトを構想する大企業や技術力のある企業で特別なサービス展開をしたい場合に限られてきます。

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大規模で売上を年間30億見込めば導入も検討する

それではどういったケースがフルスクラッチを導入する事例にあたるのかをご紹介します。

まず、そもそもECサイトとして通常の商品を買い物カゴに入れて決済して利用するようなシステムではなく特殊なサイトであるパターンです。パッケージなどで用意されている範囲にはなく、カスタマイズをしても無理が生じるようなサイトを作りたいといった状況です。

つまり、こうした事例はそもそもの導入が特殊です。

また、既存の社内システムがあり、そのシステムとの連携が必須だけれども、ECパッケージなどでは実現することは難しいといった状況が考えられます。

しかし、特殊なECサイトという条件に関しては、ベンダー側が開発に取組んでいるケースもあり、少しづつ領域が削られています。

次にECパッケージでは対応出来ないほど大規模なサイトが必要な場合です。例えば商品が5万点を超えて展開するなどのケースです。

また、レンタルサーバーやクラウド上ではなく、自社内の環境下にサーバーを組んで、すべてを管理していきたいというケースでもフルスクラッチの出番はあるかもしれません。

サーバーにプログラムを置くということだけであればECパッケージも考慮されますが、そのような場合、多くはアップデートを頻繁に行い、新たなサービスをどんどん投入したいという狙いがあることも多くあります。

そもそもカスタマイズを前提にしていて、パッケージなどの開発を待っている余裕はないような、パワフルなサイト運営を考えているといったケースもフルスクラッチでの開発ということになるでしょう。

その規模の目安は概ね年商30億ぐらいではないかと言われています。逆にいえばECサイトも大規模になってくると、まだフルスクラッチ以外の選択肢はなくなってきます。

フルスクラッチでの開発を考える企業にはそれなりに背景があります。こちらの記事では、逆にフルスクラッチでECサイトを構築する企業の視点も含めて解説しているので、興味のある方はぜひ目を通してください。

【参考】ECサイトをスクラッチで構築する理由が大規模ECサイトにはある

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ECサイトも古くなる〜フルスクラッチも例外ではない

使い尽くすことが目的のフルスクラッチ

フルスクラッチで構築されたサイトはメンテナンスやアップデートも自前で行い、サーバーの管理もしなければいけないなど、保守にはいろいろと手間がかかります。

また、セキュリティ対策も非常に手がかかります。セキュリティはECサイト以前に、しっかりと対策し維持管理していかないと、いろんな問題を生じます。これはすべてのWEBサイト運営者にとってマストで行わなければ行けないことです。

フルスクラッチで構築するような場合は、むしろそういった費用は必要経費であり、そうした規模感が前提になっているといえます。社内に開発チームを抱え、改修を加えながら、新しいサービスをどんどん更新してウェブ上で展開していくようなECサイトであれば、むしろ他の構築方法で作られたサイトでは間に合いません。

こうして考えると当たり前に名前が上がるフルスクラッチは、構築方法としては当たり前ではなく、どんどん珍しいケースになっています。これからの新規参入では、ECサイトで大成功している企業が改修時の選択肢として上がってくるといった状況になりそうです。

リニューアルの場合であっても、他の構築方法との検討がますます必要になっていくでしょう。

普通に考えても、サーバー管理や構築、メンテナンスを外注にしているような密度でECとかかわっている企業がフルスクラッチで新たに始めようとならないことは理解できます。

ましてや、サイトの使用期間は3〜5年程度で古くなるといわれています。そういった面でも一般的にはフルスクラッチは現実的ではないかもしれません。

ASPの発展やクラウドECの登場で差は埋まる

自由度という場合に名前が上がってきたフルスクラッチですが、今後はますます本当に限られた企業が用いる構築方法になっていくようです。

例えばインターネットの技術を利用して新しいサービスとして提供するような企業など、既存のサービスにはなかったものをIT技術でサービスにしてビジネス化するような企業です。そもそも技術が十分にある、あるいは知識のベースがあるという場合に限られてくるかも知れません。

一方で、有料ASPの中には、デザイン的にはもはや不可能はない状態のサービスを提供するベンダーもいます。また、クラウドECも発展しています。新たなプログラムを恒常的に追加しており、今までは実現できなかったことも可能になってきています。

こうした構築方法は、開発に関わる費用はフルスクラッチよりも安価で、開発期間も短く済みます。それだけではなく、メンテナンスやアップデートの作業に関わる経費も発生しません。

つまり、より導入しやすい予算で思い描くECサイトを構築できるようになってきています。こうしたことが今後もECサイトの参入を加速させていくでしょう。

ECサイトが乱立していく中で、どう差別化を計っていくのかということが今後さらなるEC運営の課題となっていくでしょう。

ECサイト構築について検討しているのであれば、様々な手法について弊社でも対応が可能です。お気軽にご相談ください。

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