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ECサイトの運営・運用

ECサイトの画像はポイントを押さえて売上アップ

ECサイトにとって、画像は商品購入をためらうユーザーを後押しする重要な要素になっています。その重要性は年々高くなっており、最近では商品一つにつき、画像は6点以上、映像では3点以上を参考にするというアンケート結果もあります。

ここではより具体的に画像をどう扱うのかを解説していきます。

不安なユーザーが購入へ、背中を押すのは画像や動画

ネットショップのセッション数は順調に伸びていてもなぜか購入してくれないというケースがあります。”商品ページも観られている数は十分なのに、なぜ?”という現象。これは購入を決定できる不安を解消できていないからおこります。

こうした現象は数字でも確認されます。観られている数に対して、成約まで到達した割合はコンバージョン率(CVR)といいます。これが一つの指標になります。

CVRは扱う商品にもよりますが、ECサイトの平均は2〜3%と言われています。これが極端に低い場合は、どのタイミングで落ちたのかといったことも調べてみることです。もちろん極端にバズってセッションが急に増えることでCVRが下がることもあるので一概にいえません。

どんなスタイルのECであってもこの現象に出会ったら、なぜ購入に至らないのかを考えてみるタイミングです。この現象は自社ECサイトに限らず、Amazonや楽天市場などのモールに出品していてもおこる可能性があります。

購入に至らない理由の多くは不安感です。商品の情報不足が多くの場合、理由にあげられています。商品の情報不足に加えて、画像の品質が悪いといったこともネックになるため、画像に関係することは不安に対する大きな要因といえます。

オンラインショップには興味を持って見に来ている

結局のところ、オンラインショップを閲覧している人は、興味があるからそのページを見ています。滞在時間の長いユーザーが多いのに、なぜか購入してくれないという場合、その商品、あるいはサイト自体への不安が解消されていない可能性があります。

そこで不安を解消し、購入への一押しになるのが、画像や動画などのより商品を具体的に感じることのできる情報です。

ユーザーは購入に対してというより、出費に対して思っている以上にシビアです。不要なものであればなおさらです。興味があるのに購入に至らないということはつまり、「もしこれが思っていたものと違ったら?」と不安に思っている可能性があります。より具体的な質感や形状を捉えた画像はそういった不安を少なくする効果があります。

逆にいえば画像について検討してみることで購入を後押しすることにも繋がるということもいえます。今より、よりCVRをあげるということが画像や動画で可能かもしれません。

商品画像は複数掲載する必要あり!

ではECサイトに使用する画像にはどういったことを対策する必要があるのでしょうか。

写真は6枚以上

まず、最初によく言われていることは、掲載する枚数です。いろんなアングルや距離感で捉えた画像を複数枚掲載することで、ユーザーはより具体的に商品をイメージしやすくなります。掲載する枚数についてはほんの数年前では3枚以上と言われていました。

これが、現在では『6枚以上』必要という流れになってきています。写真の枚数を比較するABテストが様々なサイトで行われていますが、概ねこうした結果に集約されていきています。

実際に閲覧枚数は購入に慎重な世代ほど増えていくといわれています。また関連した動画も参考にされることが増えており、一つの商品に対して、購入者は平均で3つの動画を見ています。

こうした傾向はさらに進んでいくと考えられます。

イメージ画像と商品画像は分けて考えよう

ECサイトで使う画像には使用目的があります。商品をより具体的に理解できるように、形状や質感を伝えるのが「商品画像」です。背景をシンプルにして写り込みもなく、商品の詳細が理解できる画像が求められます。前後左右のアングルや、必要な部分をフォーカスした寄りの写真など、ユーザーが見たいと思う箇所をしっかりと映し出すことが重要です。

一方で「イメージ画像」は商品の利用イメージを喚起して、その商品の価値向上や印象づけを目的にした写真です。そのためこちらは具体性よりも、ファッション性や美的感覚が求められます。こちらは、どちらかというと商品を販売側がプロデュースする感覚です。撮影するロケーションにこだわってみたり、人物モデルを使うなどの演出が行われます。

その中でも直接的にユーザーの不安を拭うのに重要なのは「商品画像」です。また、そのうえで商品画像には目的に添って、演出はなく、しっかりと対象物が写っている画像を掲載することです。

以前はこの商品画像について、いろいろな意見がありました。「ロゴやキャプションを入れた方がいい」「特定のアングルでサイトの個性を出そう」などです。しかし、現在では基本的にはシンプルな、特に白が推奨されるモノトーンの背景、商品以外の余計な写り込みが無い、高画質がよいとされるようになってきました。また、全体の形状がわかるようにいくつかのアングルを掲載し、特徴的な箇所については拡大したものも求められます。

また、商品画像にイメージ画像的な要素は求められていないということは覚えておきましょう。アーティスティックでオシャレなものではなく、あくまでもシンプルでわかりやすいことが重要です。最近ではスマートフォンでネットでのショッピングを楽しむのが主流です。画面の小さなスマホではますますそうした方向性が顕著になっています。

商品画像は高画質で

画質については、粒子が目に見えて出ているような粗い画素数のものは購入時の警戒心を高めるといわれています。そのため、高画質な画像が理想です。ただし、画質にこだわるあまり、データの容量が大きくなると読み込み速度に影響してしまいます。あくまでサイトのサイズ感にあった適正なデータ量に圧縮する必要があります。

画像内の対象をトリミングして余計な余白のないように縦横の比率をバランスよく配置するといった画像への処理も必要です。こうした処理を行うことで、画像が見やすくなります。また、暗い写真は明るくするようにフィルター処理を行うといったこともこの時に行いましょう。画像処理については以下の記事でも説明しています。合わせてお読み下さい。

【参考】ECサイトの商品写真、画像加工のポイントはわかりやすさ

ファイルの管理もしておきましょう

一つの商品に6枚の画像を付けるとなると、画像ファイルの管理も大変になってきます。もし販売しているアイテム数が50ならその300枚のファイルが必要になるということになります。つまり、アイテム数の6倍以上の画像ファイルを管理していくことになります。

もし、デジカメなどで撮影したデータをそのままのファイル名でアップしているという場合は、少し状況を見直す必要があります。デジカメやスマホのデータをそのままSDカードなどの記録メディアから吸い上げた場合、ファイル名はDFC0120905.jepgなどの英数字の羅列に拡張子を加えたものになっています。このままにしていると、更新などの作業が大変です。データ探しで何時間も浪費してしまい、コストパフォーマンスを低下させます。

「商品名ー数字」などのファイル名に変換して管理してください。また写真データのファイル名が間違っていると商品ページの画像が表示されないといった状態になります。たたでさえ重要と説明している写真の表示がないとなれば、結果は皆さんもおわかりでしょう。また、実際に画像の表示のないサイトでは自分自身も買い物を避けているのではないでしょうか。

こうした画像ファイルの管理は日頃から心がけておくことが重要です。また、最近ではカメラからデータの取り込み時から、ファイル名の変更やトリミングなどを一括でできるようなアプリケーションもリリースされていますので、そういったものを使って効率化を進めることができるとなお良いでしょう。

ビジュアルマーケティングの時代こそブランディングが重要

人間の脳は目からの刺激に対して、多くのリソースを割いているといいます。こうした研究は以前から進んでいて、マーケティングの領域でも応用されるようになってきました。例えばIT系企業のロゴには青をベースにしたものが多くみられますが、これは人間が青に対して安心感を持ち、清潔さなどを感じることから、主に知的領域で活動する企業に好まれることと関係しているといわれています。

こうしたことはビジュアルマーケティングといわれ、画像データについても同じような考え方で利用することは効果的と考えられます。

文章は多くのことを伝え、想像を刺激することができますが、具体的なイメージの共有という点では画像のほうが優れています。また、脳が処理するスピードや情報量も画像で認識することは、文章を読んだときの何万倍も早いと言われています。

ECサイトを運営していくにあたってもこうした画像や動画の伝える力を利用していきたいところですが、むしろ、こうした状況はインターネットの普及、スマホの利用率上昇、SNSでの口コミ力の強さなどもあいまって、消費者側の影響力がどんどん強くなっています。

そうした状況で企業に必要なのが、ブランディングです。売り込むだけではなく、ユーザーに愛される商品、企業であることがより重要になってきています。ブランディングができていれば、ビジュアルマーケティングは力を発揮します。また、デザインから生み出していくビジュアルマーケティングの要素はブランディングにとっても重要な要素です。

画像も含めて、イメージに合わせたデザインでブランド力を高めていく、ブランディングしていくことがECサイトの成功にはかかせません。

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