Googleを使いこなして自社ECサイトを強化

2020.05.25

インターネットに関わる業務をしている人であればみなさんご存知のGoogle。普段はネットサーフィンだけという方は、検索エンジンというイメージかと思います。Googleはインターネット上のあらゆる情報の集積を目指して、サービスの確立を目指す情報企業です。

ECサイトの運営には必ずGoogleが関わってきます。サイトの分析やSEO対策、そして広告などは運営に大きく関わってきます。他にもGoogleショッピングやGoogle PayなどECサイトに関わりの多いサービスがあり、そうしたことも把握しておく必要があります。基本的なことについて改めておさらいしてみましょう。

検索だけではないGoogle

Googleはあらゆるサービスを使って情報を収集しています。検索エンジンだけでなく、Gmailなどのメールサービスやマップ、多数のアプリの提供、YouTubeなど動画配信サービスなどから、人々の行動に関わる情報を収集しています。利用者はその情報の全てではありませんが、Googleのサービスを通してその情報にアクセスすることも可能です。

Googleで検索をおこなうインターネットユーザーは多く、また、他の検索エンジンもGoogleのものを利用しているケースも少なくありません。90年代末にはいくつかあった検索エンジンも、結果としてはまさにGoogleの一人勝ち状態です。

こうなると、関連するキーワードを検索結果の上位に引き上げて、流入の増加を目指すSEO業務はGoogle検索対策といいかえてもよい状況です。また、インターネット広告においてもその存在感は大きなものです。

検索のアルゴリズムは更新されていく

Googleの検索結果を表示する仕組み(アルゴリズム)は、常にアップデートを繰り返しています。その目的はユーザビリティの向上です。その結果、テクニック的なSEO対策だけで中身は関連性の薄いサイトを検索結果順位をどんどん低下させ、ユーザビリティの高いと思われるサイトの表示順位をあげていけるようにしています。

SEO対策については、その結果どんどんと情報がアップデートされており、いままでの常識では通用しないという状況が生まれつつあります。確認されている内容は、コンテンツにどのような情報が掲載されているかということだけでなく、そのサイトの表示の速度やユーザーの滞在時間なども計測の対象です。あらゆる意味でユーザビリティをサイトに求められているため、より真摯で正確な情報を的確な技術で表示させることがまず基本として求められます。そのうえで情報の信頼性や、関連するページ等の構造などが問われます。

検索結果には広告も入れることもできますが、単純に検索結果として表示される自然検索の上位にあれば、広告を出稿する際の金額にも恩恵があるため、販売したい商品に関連したキーワードに強いECサイトを構築することは、Googleの広告利用に関しても恩恵があります。

GoogleとECサイトという意味ではGoogleの検索結果上部に、検索結果と関連して表示されているGoogleショッピングも高い効果を発揮します。昨年、その機能を更新し広告枠も大きくなっており、視認性を考えても無視出来ない存在になっています。

その他のサービスでサイトに組み込むと便利なものも

Googleのサービスは無料で利用できるものがよく知られていますが、有料で利用できるGoogle Cloudは、Googleが収集した豊富なデータベースを利用したAIを使ったサービスです。その中のものをうまく利用することで分析に活かしたりするといったことも考えられます。

こうした技術は音声認識にも利用されており、動画内の音声もGoogleは検索結果に反映しています。そのため、動画での広告で商品紹介をしている場合は、その声で説明している内容にも関わっていて、検索精度を高めています。

さまざまなサービスがありますが、全ての人に必要なものでもありません。しかし「こういった機能が欲しかった」という希望に応えてくれる可能性もあるので、一度のぞいてみることをオススメします。

Google analyticsは必須

もし、ECサイトを運営するのであれば、サイトの分析ツールであるGoogle analytics(グーグルアナリティクス)の利用は必須です。またそれに関連してsearchconsale(サーチコンソール)も利用できるようにしておくことも重要です。

アナリティクスを利用することで、サイトの閲覧者数だけでなく、どの地域に済む人物か、どのくらいサイト内を見て回ったのか、どういったページ遷移で訪問したか、どんなデバイスでページを見ているのか、滞在時間はどれくらいかといった情報が収集できます。

サーチコンソールはどういったワードで検索してたどり着いているか、検索ワードに対するページの表示順位のほか、表示速度が遅いなど検索に対する技術的な問題へのアドバイスも教えてくれます。

Google analticsは利用申し込みを行ない、必要なタグをサイト内に埋め込みます。SearchconsaleはDNSレコードの設定をサーバー内に行います。作業自体は複雑なものではありませんが、ページの組み込み方法や、利用しているレンタルサーバーなどにより設定方法は異なります。Googleのヘルプページとレンタルサーバー側の情報を参照して必ず設定しましょう。

ECサイトでのGoogleの存在感

オンライン広告でのGoogleの存在感と効果は絶大です。一時期はインターネット広告シェアの大部分を占めており、この部分でも一人勝ちの様相でした。現在はFacebookやInstagram,LineなどSNSでの広告もシェアを拡大してきていますが、その存在感は未だに大きなものです。

その中でもECサイト運営に関わるものとしてGoogleショッピングの見直しがおこなわれています。

Googleショッピングでは、購入までをサポートすることも考慮していて、その後の配送状況なども連動して追跡できる機能を盛込んでいます。また、広告出稿とも連動しており、すべてをGoogle内で完結させようという動きもあります。もし何かを検索しようというときに利用頻度の高いGoogleがそうしたアクションを可能にしていることで、もし、この利用方法が、日常化すると独自で構築するECサイトのあり方は、より深く広い要素を求められるようになると考えられます。

Google Payって?

Google Payは文字通り、Googleが提供する決済サービスですが、いろいろな決済に対応しています。Googleの提供するスマートフォンのOS、Androidと強く結びついており、その利用者数を考慮すると無視できません。ユーザーはGoogle Payを利用することで、Suicaなど他の電子マネーやクレジットカードの決済に対応した支払い方法が可能になります。また、Tポイントなどを貯めることもできます。

同じようなサービスが同時多発的に出ていますが、検索結果と強く紐づいていることは、大きなアドバンテージです。またスマートスピーカーでの買い物などにも対応していくことで、EC市場としては無視出来ない決済サービスといえます。

ECサイトを運営する側としては考慮しなければいけない決済方法になってくる可能性が高いです。今後のGoogleショッピングの伸びなども関係してきますが、早い段階で導入を検討しておく必要があります。

決済代行会社を選択する場合は対応しているのか確認しておきましょう。

Google以外も

このようにGoogleについて書き連ねてきましたが、検索流入対策だけでなく、SNSへの対策も今後、どんどんECサイトは求められていくのが現状です。インターネット内での行動について2010年代以降、SNSから消費行動に繋がっているケースはどんどん活発になっています。

ECサイトはそうした現状も受け止めて、サイトを運営し、構築していく必要があります。それでも、まずはGoogleのツールやサービスを使いこなすことでいろいろ学べることはあるでしょう。何か問題があると感じていても具体的には見えてこないなどの場合はGoogle Analyticsが、商品を一押ししたい時にはGoogle AdwordsやGoogle ショッピングなどが大きな力になる可能性を秘めています。

また、そうしたツールやサービスの効果が必要な時に最大限に発揮されるように、サイトの情報を整理していく必要があります。販売したい商品のカテゴリにあるワードを網羅し、意味のある情報として提供して集客できるサイトの構築を行っていくことの重要性は今後、さらに高くなっていくと考えられます。

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